2007年03月11日

境界線はどこだ

予定の時間は11時だったが、10時半ごろチャイムが鳴った。工務店の係長さんが、あらかじめ挨拶に来たのだった。少し太り気味の愛想の良い人であった。何か問題がもちあがることもあるかもしれないと思い、多少身構えていたが、話しているうちに、取り越し苦労だったのかもしれないと思うようになってきた。

4・5日前、その工務店から連絡があった。北西の家がしばらく空き家になっていたが、買い手が見つかったらしく、境界線を示す杭の位置を確認したいということだった。

今住んでいる家は中古で買ったもので、購入する際、杭の位置は確認していなかった。境界線の位置というものは微妙な問題に発展する可能性があるので、何となくイヤな感じを抱いた。電話があったことを夫人から聞いたあと、庭に下りて裏に回り杭を探してみたが、見つからない。ブロック塀の下に隠れているのかもしれない。

工務店の係長さんは、実際に作業を行うのは11時過ぎだということを伝えて、いったん引き上げた。

しばらくして雨が降り出した。時折裏手から人の声が聞こえて来る。小雨の中、すでに測量を始めているらしい。しばらくして、係長さんが再びやって来て、杭が見つかったことを教えてくれた。

杭はコンクリートブロックのすぐ北側(相手の地所)、10センチほど掘ったところにあった。ブロックの隣家側の底辺が、杭の中央に引かれた線にそってのっていた。ということは、そのブロック塀はこちらの土地の内側に作られていることになる。

「こういう状態ですから、このブロック塀はお宅の庭に作られています」
と、係長さんが確認した。空き家を購入する予定の女性が、雨の中、遠目から成り行きを見ていた。
「いつ越していらっしゃるんですか」
「子どもの学校がまだありますので…」

最初は面倒だなと思っていたが、おかげで境界線を示す杭の位置も確認できた。境界線をめぐるトラブルなどは、全く心配しなくてよさそうだ。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗