2007年03月17日

元町のフクロウを買い占める

送別会に出席してくれた人への御礼の品を買いに、横浜元町に行ってきた。元町へ行けば、フクロウ専門店の「アサ商会」もあるし、革と毛皮の専門店「ヒロキ」でも、フクロウの革製品を扱っている。こういう時に、元町を毎年末散策したことが役立つ。

横須賀線で横浜まで行き、地下鉄「みなとみらい線」に乗り換えた。かつて横浜には、10年以上住んでいたことがある。だから、その当時の横浜駅は、自分の家の庭のようなものだった。しかし電車を利用して横浜に来たのはほんとうに久しぶりで、あまりの変貌ぶりと人の波とに圧倒されて、案内標識を探し求めて右往左往するばかりだった。

案内標識に「地下鉄」と表示されている方向に行ってみれば、市営地下鉄の横浜駅、疲れがどっと出たが、気を取り戻してやっと「みなとみらい線」の標識を見つけたところ、改札口は150メートル先となっている。「勘弁してくれよ」と心の中でつぶやきながら、地下道をヨタヨタと歩いていく。やっとのことで切符売り場を見つけ、改札口を通ると、ホームは地下三階、エスカレーターをいくつもいくつも乗り継いで、地下へ地下へともぐっていけば、奈落の底へ落ちていくような気分になる。

元町は、土曜日とあってかなり混雑していた。時刻は3時を少し過ぎたところ、西に傾き始めた太陽の光を正面から浴びながら歩を進め、まず「ヒロキ」に入る。
「このフクロウのキーホルダー、いくつありますか」
と尋ねれば、店の人は引き出しを開け、在庫を確認してくれた。
「10個ありますね」
「それ、全部下さい」

次は、「アサ商会」、手頃な値段の七宝焼きのフクロウがあった。
「これは、あといくつぐらいありますか」
「そこに出ているだけです」
「それ、全部下さい」
これではまだまだ足りないので、フクロウの文鎮を指さして、
「これは、まだありますか」
店の奥に入りさがしてくれたところ、全部で四つ、
「それ、全部下さい」

さらにフクロウの紙バサミなどを買い求めた。その後再び「ヒロキ」に行き、フクロウの印鑑入れを購入した。

こうして、しめて33人分のフクロウを、わたしが買い占めてしまった。だからほかの人は、当分の間、横浜元町では、フクロウ製品を買うことはできないに違いない。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗