2007年03月22日

体と心はまだ勤めを憶えている

家居、一歩も外に出なかった。

午前中は居間のソファに横にになり、本を読みながら、ときどき眠りに落ちるということを繰り返していた。なんの前ぶれもなく眠りに落ちてしまうのが、我ながらそら恐ろしくなってしまう。

今まで長期の休みの時は、4・5日経ってから、やっと体も心も弛緩してきた。それを過ぎると、今度は全身が倦怠感に包まれ、出歩くことも億劫になり、一日中グータラダラダラと過ごすようになる。そういう状態がしばらく続いた後、やっと復活のきざしが少しあらわれてくるが、そのころには休みの日数も尽きてしまう。

今日はまだ職を離れて二日目、朝起きれば、体も心もまだ勤めていた日々の緊張状態を思い出してしまう。これから一日一日、日を追うごとに薄皮が一枚ずつはがれていくように、体と心を縛り付けていたものが薄れていくのだろう。

午後は、部屋の片付けを少しした。机の上は、左側も右側も本が積み重ねられ、かろうじて中央の横50センチ、縦30センチばかりの部分だけが空いている。机の上の本のをどけようにも、周囲の床はこれまた本の山、その山の上にの載せると崩れてしまうのは目に見えている。

私が部屋の片付けを始めたのを見つけた夫人は、目をランランと輝かせ、居間に持ち出した本・ファイルなどを見て、
「これ、いらないもの?」
と勢い込んで問いかけてきた。私はあわてて、
「これは、いるもの。ちょっとこっちに移動しただけ」
と言う。自称分別の達人のである夫人は、ゴミが出るのを待ちかまえていたのだが、申し訳ないことに、今日のところはほとんど出なかった。

東を向いていた机を、南側に移動した。それに伴って、スピーカーの位置も変えた。電話の位置も変えた。プリンターの位置も少しずらした。ただ机の向きを90度回転させただけなのに、大変なことになってしまい、夕食後も片付けの続きをして、10時過ぎにやっと机の前でパソコンが使えるようになった。

今日は机の向きを変えただけだが、少しだけ新しいに生活に踏み込んだ気分が訪れてきた。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗