2007年03月30日

八鶴湖のお花見

朝8時を過ぎたら、急に雨が降り出した。しかも、雨脚も次第に強くなってくる。天気予報が的中した。

今日は、アカイヌ王国のお二人と、東金の八鶴湖にお花見に行く予定だった。昨夜の天気予報では荒れ模様になるということだったので、今朝、お天気の状態を確かめてから結論を出し、8時半から9時の間に連絡してくれることになっていた。それで、どうなったかというと、まあ順当な判断で花見は見合わせることになった。

しかし私たち夫婦は、下見という目的があるので行かなければならない。来週、お世話になった方の奥方を、父親の歌碑までご案内する予定なので、「東金桜まつり」の期間中の交通事情などを下調べする必要がある。

とはいうものの、重く垂れ込こめた雨雲から降り続ける雨を眺めていると、だんだん心が揺らいでくる。予定では9時頃出かけることにしていたが、グズグズしているうちに9時はとっくに過ぎてしまっていた。

雨が強く降り続けば、迷う気持ちを振り払うこともできる。雨の状態はどうなっているだろうと外を見やれば、おどろくことにもう雨はほとんど降っていなかった。強く降ったのは、わずか30分ほどだった。雲が切れて、青空さえ顔をのぞかせた。それを見て出かける決心がついた。

また気まぐれなお天気に、意地悪されてしまった。急激な変化で予定を狂わされたのは、これで3回目になる。1回目は、八ヶ岳から東京に向かう中央高速を走行中、激しい落雷と豪雨に襲われたときのことである。運転するのも危険な状態にまでなったので、パーキングエリアで嵐が過ぎ去るのを待った。この時、アカイヌ王国のお二人が同乗していた。

二回目は、ロッテを応援するためマリンスタジアムに向かう途中、やはり局所的な雷雨と豪雨に見舞われた。幕張メッセの駐車場に車を入れ、嵐がおさまるのを待った。この時も、アカイヌ王国のお二人が一緒だった。

そして3回目が今日、行くかどうかを決めるとき、ちょうどその時を狙って雨が激しく降った。このように3回とも、アカイヌ王国ご夫妻が関わっていた。これは偶然の一致だろうか。なんとも不思議なことである。

さて、八鶴湖にお昼頃着いたときは、快晴であった。風もなく、おだやかなお花見日和りとなっていた。陽のあたるところの桜は、すでに満開に近い状態であったが、まだ2〜3分咲きの桜も多かった。明日の土曜、そして日曜はかなりの人出があるに違いない。

今日確かめておきたいことの一つが、駐車場の様子であったが、最福寺横の駐車場は満車だった。本漸寺前の道路脇に駐車スペースを見つけて、やっと止めることができた。土曜・日曜は、湖畔には駐車できないようだ。

昼食は、「蕎麦口福 東京庵」でとった。このそば屋さんは、明治中期の創業らしい。時間は1時を過ぎていたが、満席だったので少し待たされた。だし巻き卵・そば豆腐・天ぷらなどがセットになったものと、もりそばを二人で注文した。

しばらくしてセットものが、一人分運ばれてきた。
「同じ料理は、一緒に作って持ってくるのが普通だよね」
と疑問に感じながらも、だし巻き卵を二人で分け合った食べてた。

「一つ注文したことになっているのかな」
と話しているうちに、天ぷらが運ばれてきた。天つゆが二つあった。
「天つゆが二つきたから、注文はちゃんと通っているようだね」
と言いつつ、私がパクパクと全部平らげたころに、もりそばがやってきた。
いくら何でもこれはおかしいと思い、
「このセット、あと一つきてないんですが」
店の人は何も言わずに、そそくさと立ち去った。

もりそばは、確かにおいしかった、と思う。よく食通と言われる人が、そばをほめてコシがあると言うが、コシがあるとはこのようなそばのことを言うのだろうな、と思わせるものだった。

もりそばを食べおわり、「これじゃ料理の順序が逆じゃないか」といささかむっとしているときに、調理師さんがセットものを盆にのせて運んできた。
「申し訳ありませんでした」
「どうして、同じものなのに、こんなに時間がずれてしまうんですか」
「ご注文を間違って受けてしまいました、こちらはサービスさせていただきます」

災い転じて福となると言いたいところではあるが、やはり後味の悪さは残ってしまった。

歌碑の周囲は、前回と同じような状態だった。夫人と二人で、太さ10センチ以上、長さ10メートル以上の竹を、5・6本、歌碑の後ろの斜面から引きずり下ろした。まだ残っているものがあるが、それはノコギリで切らないと取り除くことはできない。

駅近くの「湖月堂」で、お土産としてゆず最中・羊かんなどを求めた。夫人が簡単な包装でいいと言うのに、時間をかけて丁寧に時間をかけて包んでくれた。初めのうちは、待っている時間が長く感じられたが、ゆったりと時間が流れる店内に身を置いていると、次第に心を締めつけていたものが少しずつほぐれていくように感じられてきて、東金の時間に身を委ねるのもいいものだと思い始めていた。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗