2008年01月09日

天國の昼天丼

旧暦:12月2日
午前中は曇っていたが、午後には陽がさしてきた。

昨日わざわざ銀座に出たのは、「ITO-YA」で指示棒を購入するためだった。パソコンの操作手順を画面で説明するとき、注意はしていてもディスプレイの表面を指で触って汚してしまうことがある。それを避けるために、以前から手に入れたかったのだが、普通の文具店にはなかなか置いてない。

はたしてITO-YAにあるかどうか危ぶんだが、一階の案内コーナーでたずねたところ、たちどころに3Fにあることを教えてくれた。以前拡大鏡をさがして尋ねたときにも、すぐに教えてくれた。

数種類あったが、以下の二種類を購入した。
 KAIMEI POINTER(指示棒)
 …PO・2005(長さ 220ミリ〜1150ミリ)
 …ツヤ消しPO・2010

遅い昼食は、「銀座天國」でとることに決め、銀座八丁目まで歩いた。天國には、お昼時に手頃な値段で食べられる天丼があるはずだ。すでに二時をまわっていたので、ランチメニューが終わってしまっているかもしれないが、その場合はその場合でなんとかしようと思い、とりあえず中央通りを、新橋方面に向かって歩き始めた。平日というのに、広い歩道を人波が覆っていた。

ランチタイムは2時頃終わってしまうのが普通だが、「銀座天國」は11時30分から、なんと17時までだった。一階テーブル席フロアの「お昼のお献立」は、「お昼天丼」が消費税込みで1000円だった。

「天國」は、明治18年に小さな屋台として出発、天ぷらの「天」と創業者の露木國松の「國」を組み合わせて屋号としたそうだ。現在は銀座八丁目の角に大きなビルを構えている。

店内は、窓側のテーブルに、十分に歳を重ねた女性が3人ほど、それぞれ一人が一つのテーブルを占めて食事をしていた。私の後から入ってきた年の頃30半ばの男も、昼天丼を注文した。しばらくしてから入ってきた年の頃50程の男は、天ぷら盛り合わせとビールを注文した。

十分な量のご飯の上に、海老二尾・キス・かき揚げがのっていた。こりこりとした歯ごたえのイカのかき揚げもおいしかった。精算するときに、レジを勤めたのは、先程来老婆たちに挨拶していた50代半ばごろと思われる男性だった。
「お昼の時間がずいぶん長いんですね」
と声を掛けると、
「先代が、お昼は5時までとしましたので、それを守っているんです」
という答えが返ってきた。

店を出てから、「銀座柳の碑」を見て、「御門通り」を抜けて新橋駅へと向かった。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗