2009年11月28日

お通夜

地区のお年寄りがお亡くなりになり、セレモニーホールで行われたお通夜に参列してきた。以前は、この地区の最寄り駅近くの葬祭場で行われることが多かったが、近頃では近親者だけの密葬が主流となってきていて、葬儀に参列するのは久しぶりのことだった。車で15分ほどもかかる遠くの葬祭場を使ったのは、いろいろと込み入った事情があるようだった。

この夏頃までは、家の近くでかわいい子犬を連れて散歩する姿を目にすることもあった。「かわいいイヌですネー」と声をかけると立ち話になり、いろいろと愚痴を聞かされたこともあった。またご自宅近くの建設現場を毎日のように訪れ、ジット見入っている姿もつい最近まで見掛けていた。こういう印象を持っていたので、葬儀の予定が載っている回覧板を見ても、そのお年寄りが亡くなったこととなかなか結びつかなかった。

通夜の席などで聞こえてきたご近所の方の話によると、9月上旬に迷子になり、道路にうずくまっているところを保護され、病院に運ばれたそうだ。その後食べ物を摂ることができなくなり、結局それが命取りとなってしまったらしい。そのあたりの経緯がもう一つはっきりしないのだが、他人のプライバシーに関することを根掘り葉掘り聞くこともできない。

享年86歳。男性の平均寿命は79歳だから、天寿を全うしたと言ってもいいのかもしれない。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗

2009年11月27日

写真集・写真展

近頃、「里ふくろうの日乗」の更新が滞っている。「フォト漫遊記」の方の記事は、一ヶ月ぐらいかかってやっとハイデルベルクにたどり着くというノンビリとしたペースだが、なんとか更新を続けている。そちらに力を注いでいると、「日乗」の方がおろそかになる。平行して二つのブログを書き続けることは、なかなか難しい。

写真公募展に出品する写真を、市立美術館に届けてきた。選んだ写真は2点、ヨーロッパ旅行の写真にしようかと思ったこともあったが、結局地元で撮った写真を出すことにした。

美術館からの帰りに、図書館に立ち寄り写真集を借りた。
 木村伊兵衛のパリ
 …2006年7月、朝日新聞社
 土門拳の早稲田1937
 …2009年7月、講談社
 イタリア 猫の日曜日
 …2007年4月、風媒社
 林忠彦写真全集
 …1992年8月、平凡社

現在「新宿歴史博物館」で、林忠彦の写真展が開かれている。先日、写真教室の写真展に出品する作品を、事務室に届けた帰りに立ち寄り、銀座のバー「ルパン」で撮影され、彼の代表作となった太宰治の写真などを見てきた。

林忠彦・写真展「新宿・時代の貌」
 …10月31日(土)〜12月19日(土)
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shinjuku-rekihaku/public_html/special.html#tadahiko

また明日からは、「東京都写真美術館」で「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし」という写真展が開催される。
 …2009年11月28日(土)→2010年2月7日(日)
http://www.syabi.com/details/kimura.html
posted by 里実福太朗 at 23:55| 写真

2009年11月17日

写真展開催!

第七回写真講座。あいにくの雨模様で、かなり冷え込ん日だった。いつもの教室を離れて、少し離れたところにある建物に移動して、広い教室で照明器具を利用した撮影実習を行った。春講座でも同様の撮影実習があったが、今回も撮影対象は陶器だった。

受講生の作品による写真展は、12月8日(火)から5日間が予定されている。早いもので、もう一ヶ月を切ってしまった。出品作品の締め切り日は、先週の11月13日(金)だった。ヨーロッパ旅行中に撮影した写真を出品しようと思って、好天に恵まれたスイスの山の写真を最初は選んでみたのだが、ほかの写真を見ているうちに気が変わり、結局ハイデルブルクとパリで撮った写真を選び、先週の木曜日にエクステンションセンターまで足を運んで提出したのだった。

提出した2点のうち1点だけが展示されるということだが、さて講師の先生はどちらを選んでくれるのだろうか。なんとなくあの写真の方を選んでくれるような気はするが…

なお、エクステンションセンターのウェブサイトに、17日付で告知がアップされていた。

http://www.ex-waseda.jp/index.html
http://www.ex-waseda.jp/news/detail.php?n=0066
posted by 里実福太朗 at 00:00| 写真

2009年11月12日

作品提出・林忠彦写真展

写真展への出品候補作品を、エクステンションセンターの事務所に届けた。その足で、「新宿歴史博物館」で行われている「林忠彦写真展」を見ていくことにしてあった。わざわざ都心まで出てきて、そのまま帰るのではもったいない。

センター近くのバス停から渋谷行きに乗り、荒木町で下車して10分ほど歩けば「新宿歴史博物館」に着く。

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林忠彦といえば、太宰治の写真。銀座のバー「ルパン」で、売り出し中の太宰治と偶然出会い、フラッシュバルブの最後の一つを使って撮影した写真が、彼の代表作となった。その写真をはじめとして、坂口安吾・川端康成・志賀直哉などの文士の写真は、「文士の時代」コーナーにまとめられている。ほかに「カストリ時代「、「小説のふるさと」といったコーナーが設けられていた。

また、何人かの作家直筆の原稿も展示してあった。川端康成の原稿は、一字一字が大きく力強く書かれ、実に丁寧に原稿用紙のマス目の一つ一つ埋めていた。活字にしなくても、そのまま
の状態でも判読に苦労することなく、文章を追っていくことができるくらい整っていた。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 写真

2009年11月11日

久しぶりの写真教室

今日は久しぶりで写真教室に出席した。前回出席したのは10月20日で、ヨーロッパ旅行に出発する前日だった。旅行期間と重なって講義を1回休み、帰国してから迎えた最初の火曜日は、11月3日の文化の日で休講、結局三週間ぶりの参加となった。

10月20日は実習として大学構内で撮影会が行われ、今日はその時に撮った写真の講評会。前回の講評会では、CD−Rに焼いて提出した写真をプロジェクターで投影したが、それが家のパソコンで見た時より、かなり暗い画像になってしまった。ほかにもそういう写真があった。プロジェクターの性能が、あまり良くなかったからだろう。今日教室に入ると、係りの人が機器のセッティングをしていたのだが、プロジェクターが新しいものになっていた。

CD−Rで提出する場合は、講師の先生が前もってパソコンに取り込んで整理しておく関係で、講評会の一週間前に提出しなければならない。前回は欠席して提出できなかったから、印刷したものを持参した。

CD−Rに焼いた写真の場合は、パソコンに取り込んで整理する段階で、先生はあらかじめそれをチェックすることができるわけだから、講評をあらかじめ考えておくことができるはずだ。それに対して印刷したものは、ぶっつけ本番で講評しなければならないから、かなり難しいことなのだろうと思うのだが、作品を一目見るだけで、次から次へと言葉がなめらかに出てきて、評を加えていくのだから、なかなかたいしたものだと言えよう。

言葉で表現することが苦手だから、写真で表現するんだと言う写真家もいるようだが、講師の先生は言葉も巧みに操る。写真評論家としても、活躍することができるかも知れない。

私が提出した写真については、ポストカードにして、机の上にでも飾っておきたい感じですね、というありがたいお言葉をいただいた。ただその感想を、帰りの電車の中で反芻しているうちに、ポストカードとは絵はがきのようなものだな、絵はがきといえば、決まり切った絵柄で、あまりおもしろみのないものの代名詞として使われることもあるな、そんな意味合いが込められていたのかな、というような具合に、マイナス思考が心をよぎることもあったが、やはり素直に誉め言葉として受け取ることに思い直したのだった。

あまりにも唐突ですが、ここで非常事態が発生した。あろうことか、机の上にゴキブリがポトリと落ちてきたのだ。どこからか飛んできて不時着したのか、それとも天井から落ちてきたのか、それは分からない。

今まで、台所とか居間とかでゴキブリが発見されたことはあったが、自慢ではないが私の部屋では一度も目撃したことがなかった。それなのに、どうして…ということなのである。さっそく写真におさめた。そして捕獲しようとしたら、机の上を逃げ回った末、自らゴミ箱の中に身を投げてくれた。

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posted by 里実福太朗 at 01:51| 写真

2009年11月06日

ベルトの穴

立冬。
ここのところ暖かい日が続いている。そういえばヨーロッパも暖かかった。特にフランスでは自由行動の時に歩き回ることが多く、コートを着込んでいると汗ばんでくることが多かった。

今日・明日と息子の通う大学の学園祭。もう4年だから、今回が最後となる。1年の時に物好きにも学園祭に行ってみたが、あまりの人出に辟易として、それ以来出かけることはなかった。

やっとのことでヨーロッパ旅行で使ったスーツケースをしまった。またこれを使うことはあるのだろうか。先日一人で留守番している時、隣の奥さんが、
「里実さーん、雨ですよー」
と大きな声で教えてくれた。あわてて庭に出て、洗濯物を取り込んだ。その時、旅行のことでちょっと声を交わした。
「疲れは取れました?」
「いえ、まだちょっと…」
「また、行きたくなるわよ、病みつきになるかもしれませんよ」
ご主人は、毎年海外旅行に行っているそうだ。
「写真できたら、見せて下さいね」
ということで、お見せするための写真集を作らなければならないことになった。

今回のツアーが、一週間で三ヵ国を回るというハードなスケジュールだったからかもしれないが、とにかく動き回るために多大なエネルギーを消費した。帰国してから普段着のズボンをはいてみたところ、ベルトの穴が一つ内側にずれた。ベルトの穴が一つ広がると、寿命が何年か短くなるそうだから、その逆は何年か寿命が延びることになるに違いない。思いがけないところで、海外旅行の効用があらわれた。

もっとも今まで、あまりにも怠惰な生活を送っていたということにもなりそうだ。せっかくお腹が少し引っ込んだのだから、今の状態を維持したいところだが、もとの怠惰な生活に戻れば、すぐにベルトの穴はまた一つ広がるのだろう。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗

2009年11月03日

変更終了

「とっておき見どころ満載 ドイツロマンチック街道とスイス・パリを訪ねて…第1日目」を、「里ふくろうのフォト漫遊記」にアップしました。
posted by 里実福太朗 at 13:11| 里ふくろうの日乗

間違い

ヨーロッパ旅行の記事をアップしましたが、「フォト漫遊記」にアップすべきところ、誤ってこちらに載せてしまいました。後ほど訂正します。
posted by 里実福太朗 at 01:59| 里ふくろうの日乗

2009年11月02日

とっておき見どころ満載 ドイツロマンチック街道とスイス・パリを訪ねて…第1日目

「添乗員がご案内する とっておき 見どころ満載 ドイツロマンチック街道とスイス・パリを訪ねて」というおそろしく長い名前のJTB海外ツアーに、インターネットで参加予約したのは7月5日のことだった。出発日が10月21日だから、三ヶ月以上も前のことになる。時間は十分にあるので、その間にドイツ語・プランス語の簡単な日常会話ぐらいマスターしておこうと思ったのだった。

「まずはこれだけドイツ語」「まずはこれだけフランス語」といCD付きの入門書を買い求め、毎日必死で勉強した、となるはずだったが、本が手元にあるとそれだけで会話をマスターすることなんて簡単なことに思えてきて、勉強はいっこうにはかどらなかった。それでもCDの音声を携帯音楽プレーヤーに取り込んで、電車の中で繰り返し聴き、これもそうするつもりだったが、実際には数回ほどしか聴かず、そのうち10月に入ってしまって焦りだし、気合いを入れて真剣に取り組もうとしたのだが、月日の経つのはあまりにも早く、あっという間に出発の日を迎えてしまった。

こうなれば仕方がない、飛行機の乗り継ぎ地のフランスのパリまで12時間以上かかる、その間勉強することにしよう、また現地に着いてもバス移動の時間がたくさんあるから、そういう時間を利用すればいいじゃないかと思い定め、機内持ち込み用の手荷物に上記の会話本を入れておいたのだった。それ以外にも、下調べをしてプリントアウトしたファイルをごっそりと手荷物のリュックサックに入れたものだから、パンパンににふくらんでたいそうな重さになってしまった。

で、機内・車内での会話の勉強ははかどったのか、もちろんその返答は言うまでもないことだから、ご想像にお任せすることにしよう。夫人は英語は得意だがドイツ語・フランス語は苦手らしい。昔と違ってヨーロッパでも、特にフランスでも英語はかなり通じるようになっているという話だから、現地の人とのやり取りは夫人にまかせればいいのだ。そう心が決まれば、重い本をリュックに詰めて来たことがばからしく思われてくるのだった。

海外旅行は、かつてフィジーに行ったことがあるだけで、もちろんヨーロッパに行くのは初めてのことになる。旅の準備にも時間を掛けてきたのだが、そういうことを細々と書いていると、いつまでたっても飛行機が成田空港から飛び立たないことになってしまうおそれがあるので、そういうことは後回しにして、一気にフランクフルトまで飛んでしまうことにしよう。

利用航空会社:AF…エールフランス航空
利用便:AF0275 

〔成田空港〕
 12:00成田空港発
  ↓
 17:30(現地時間)シャルルドゴール空港着(予定) 
〔シャルルドゴール空港〕
 20:15シャルルドゴール空港発
  ↓
 21:35フランクフルト空港着(予定)
〔フランクフルト空港〕
 ↓ バス 約1時間30分
〔ホッケンハイム〕
ホテル:アハートホテル

AF0275便は「ボーイング777」
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機内はこんな様子
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離陸してからしばらく経つと昼食がでた。この写真は食べ終わったあとの状態、食べる前に撮影することを忘れてしまった。
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撮影…13:45分(日本時間)
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夫人は、白ワイン

機内は寒かった。薄い布状のモノが一人一人にあてがわれていたが、それで体を覆っていても足もとが冷えた。なにしろ高度1万メートル、外気温が−50度Cのところを飛行しているのだから、冷えるのは当たり前といえば当たり前だ。ところが外国人の中には、半袖だけの人もいるのだから驚きだ。

次の写真は、トイレが空くのを待っていた時に、近くの小窓から撮ったもの。
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posted by 里実福太朗 at 00:00| フォト漫歩計

2009年11月01日

七五三など

七五三のお祝いで神社にお参りしたあと、幼い子たちが着飾った姿を見せに来てくれた。窮屈な着物を長時間着ていたものだから、来た時にはもうくたびれ果てていて、それをなだめすかしてやっと数枚の写真を撮ることができた。疲れてグタグタしたり、急にチョコマカ動き出す子どもを撮るのは難しい。

写真の整理と資料の整理がほぼ終わったので、明日あたりからそろそろ旅行記を書き始めようとは思っているのだが、さてどうなることやら。

ヨーロッパから帰ってきてからというもの、夜眠れないことが多い。昨夜は1時頃床について、2時間ほど眠ったあと3時過ぎに目が覚めてしまい、そのあとは夜が白んでくるまでまったく眠りに落ちることはなかった。6時過ぎにやっと眠りに入り、そのまま一気に12時近くまで眠ってしまった。こんなことが何回かあった。

8時間(サマータイム期間中は7時間)の時差のあるヨーロッパで、たった1週間であっても過ごした影響なのだろうか。60年以上日本の時間の流れの中で生きてきたのだから、体内時計が一週間で狂ってしまうなんてないはずだとは思うのだけれど。

ともかく今までの生活パターンに戻ることが肝要なのだろう。そのためにも、ヨーロッパの旅行記を早めに仕上げて、旅の思い出に浸ることと、いったんおさらばすることにしたいところだ。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗