完成して変化することをやめてしまったものは、その姿をいつでも撮ることができる。しかしその途中にあるものは、時間の流れと共にたえずその姿を変えてとどまることがない。だからその途中の姿は、二度と撮ることができないのだ。
着工:2008年(平成20年)7月14日
竣工:2011年(平成23年)12月予定
完成すると、高さ634mになるらしい。工事地域の周辺に置かれた「ご近隣の皆様へ」という表示板には、平成21年12月末現在地上約250メートル、平成22年1月末(予定)地上約290メートルと記されていた。

小生が見物に行った29日は、工事現場に281メートルと表示されていた。

完成予想図

以下、寒い冬の日にもかかわらず、周囲を時計回りに一回りして撮った写真を載せておくことにしましょう。

「押上通り商店街」
このあたりも、タワーが完成する頃には様変わりしているんでしょうねェ。

下を流れるのは、「北十間川」です。流れの先には隅田川、それを渡れば浅草だ。

写真を撮ることに没頭していると、
「全部入りますか?」
と見知らぬオジさんが声を掛けてきた。
「ええ、なんとか」
「この前までは、デジカメの画面に全体を入れることができたんですがね」
と言いながら、小生の新しいコンデジをジロジロと見ている。たしかに今以上に高くなると、もうコンデジで全体像を撮ることはできなくなりそうだ。そうなると広角レンズの出番となる。
「よくいらっしゃるんですか」
「まァ、ひと月に一度は来てますね」
世の中には、やはりヒマ、いや熱心な人がいるものだ。


記念写真を撮っている夫婦連れもいましたね。この奥さんのように、後に反らないとタワーの上まで入れることはできません。しゃがんだ方がいいかもしれませんがね。

「東武橋」の橋の上。上ばかり見ていると、首が痛くなりそうですね。


東武伊勢関線の最寄り駅は、「業平橋駅」。大横川(現在は埋め立てられている)に架かる橋として、「業平橋」という名称が現在も残っている。また、吾妻橋の別称とも言われているけれど、業平橋という名前からすれば、隅田川に架かっていた方がふさわしい気がしますね。
もともとは大川橋と呼ばれていて(江戸の人々は、隅田川を大川と呼んでいたからでしょうね)、その後吾妻橋となったそうだ。京成線が乗り入れている都営浅草線には、押上駅の一つ東京寄りに「本所吾妻橋」という駅がある。

高架線を走るのは東武電車、高架下に「安全地蔵尊」が安置されている。





〔おまけ〕
去年、写真塾の撮影会で撮った吾妻橋の写真。アサヒビールのビルが見えますね。

写真下に見えるのは、O先生の頭。

吾妻橋の下はこんな感じ。
