見積書には以下の項目の金額が示されていた。これらの中で最も金額がはるのは、ガス管に関する項目で、全体の金額の約8割程度を占めていた。
ガス管見積もり費
基本工事費
PE管 25A
カラー鋼管 20A
カラー鋼管 25A
露出管撤去工事費
付帯工事費A
メータ固定
諸経費
この見積書を見てある疑問が生じた。工事費は「付帯工事費A」だけで、これは「メータ固定」の作業費で、しかもその金額が微々たるものなのだ。つまり地面を掘り起こして、新しいPE管(ポリエチレン管)に交換する作業費は、見積書には表記されていないのだ。
ガス会社の担当者が見積書を持って来た時、その点を尋ねてみた。
「ガス管交換の工事費が入っていないようなんですが…」
「工事費は、ガス管の金額の中に含まれているんです」
「材料費と作業費とは分けて記載するのが普通の見積もり方だと思いますが、どうなんでしょうか」
「ガス工事はそういう費用の算出の仕方はしないで、ガス管の価格の中に作業費を加えて算出します」
「なんだかおかしいですね」
「ガス工事費は他の工事とは違って、以前からそういうやり方なんです」
つまり、こういうことのようだ。
ガス管価格=ガス管材料費+作業費
千葉ガスのホームページによれば、敷地内のガス管は土地所有者の財産ということだった。
http://www.chiba-gas.co.jp/customer/guide/equipment/index.html敷地内のガス管がそのような扱いになっているならば、所有者である利用者にその価値(価格)示すのが筋ではないかと思うのだが、現在の見積書の記載の仕方にはそのような配慮は見られない。こういう矛盾をはらんでいるのだから、ガス管価格の中に工事費用を含ませるという従来からのやり方は、そろそろ改めるべきではないだろうか。
なお見積もり費用は予想よりも低く、10万円を下まわっていた。1メートル当たりの工事費が8000円程度と聞いていたが、それは面倒な工事の場合の費用なのだそうだ。ガス管埋設の状態によって、工事費用は当然変化する。例えば地面がコンクリートで覆われていれば、工事費が高くなるであろうことは容易に想像できる。その点我が家は障害となるものが無く、単純な工事ですむことから見積額が低くなったということだった。
posted by 里実福太朗 at 23:29|
里ふくろうの日乗