2011年06月29日

「一定のメド」に関して

6月22日に開かれた衆議院本会議で、国会の会期を70日間延長することが、賛成多数で可決された。自民党・公明党などが反対したが、自民党の10議員が造反して、賛成または棄権した。

紆余曲折があったが、ヤレヤレこれで議員先生たちの気持ちも法案審議の方向を向くのだろうと思っていたが、甘かった。昨日(6月28日)に民主党の両院議員総会が開かれ、またもや民主党内部の混乱ぶりが露呈され、被災地の窮状をよそに政局はまだまだ流動的で、国会は低い暗雲に覆われているようだ。

昨日の新聞のテレビ欄には、以下のような言葉が並んでいた。

日本テレビ…民主が両院議員総会”菅首相批判”紛糾か
TBSテレビ…こちらも混乱民主党
フジテレビ…”菅流”人事の波紋は大荒れ?両院議員総会

夕刻のニュースショウの内容紹介の文言である。各テレビ局は、民主党の両院議員総会は大荒れ必死だろうと予想して、そんな言葉を並べたのだろう。これだけ「紛糾」「混乱」「大荒れ」という言葉が並んでいると、そのことを期待しているようにも思われてくる。しかし結局、フジテレビが総会の一部を生中継をしただけだった。

メディアが大騒ぎしていたのとは裏腹に、菅首相が公務を理由に途中退席する時を除けば、全体的には大荒れという印象ではなかった。菅首相が公務のために途中で退席することはあらかじめ分かっていたはずなのだが、会場をまさに出ようとするとき、
「総理、逃げるのかー」
というひときわ大きな声が響いた。低劣なヤジの主は、川内博史議員だった。テレビの討論ショウでも時々見かける人物で、鳩山グループに属しているらしい。総会の模様は、インターネット上で観ることができるが、残念ながらその場面はカットされていた。

【民主党 両院議員総会 2011.6.28】…USTREAM


「一定のメド」という言い回しが、いろいろと物議を醸しているのは周知のことではあるが、質問者の中には、改めてその言葉を持ち出した人もいた。和歌山2区選出の一年生議員で、「一定のメド」という言葉が、小学生の間で宿題をしない理由として使われているということを紹介していた。その際、小学生に対して、「おっしゃっている」と敬語を使ってしまって失笑をかっていたが、そのことは別にして、つい最近聞いたことのある話だと思い当たる節があった。

日曜日の10時から、TBSで「情報7days ニュースキャスター」という番組を放映している。出演者は以下の通りである。
 安住紳一郎
 ビートたけし
 三雲孝江
 渡辺えり
 斎藤孝

一昨日の6月26日の番組内で、小学生が通う塾で取材した模様が取り上げられていた。小学生たちに、その言葉を使っていることを確認してから、最後に一人の小学生が、菅首相に「早くやめてください」と訴えている姿を映して取材VTRは終わった。

たった一つの塾での取材だから、ほんとうに多くの小学生たちが「一定のメド」という言葉を悪用しているのかということは定かではない。加えて小学生という年齢では、まだ周囲の大人の言うことの受け売りでものを言うことが多々あるのだから、最後に映った小学生が政治のことをよく理解してそのようなことを言ったのかという点も疑わしい。ヤラセの臭いが、プンプンと漂ってくる。

そんな臭いが漂ってくると感じたのには、理由がある。この「情報7days ニュースキャスター」という番組は、以前、放送番組の編集上重大な過失があったとして、総務省から厳重注意を受けたことがあったのだ。平成21年4月11日に放送した「地方自治特集」のVTRが問題とされたのだった。詳しくは以下のウェブページを見ていただくことにして、そういうことが想起されたて、うさん臭さを感じたのだった。

株式会社TBSテレビの「情報7days ニュースキャスター」における放送に関する問題への対応 … 平成21年6月5日
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu09_000025.html


posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2011年06月28日

フルーツトマト

砂町銀座に、フルーツトマトの専門店がある。約650メートル続くまっすぐな通りの南端にある「花tot(はなとまと)」という店だ。店頭には、さまざまな大きさのトマト、色とりどりのトマトが並べられている。

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花tot(はなとまと)
http://www.hanatomato.jp/index.html

買い求めた色とりどりのフルーツトマト

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2011年06月26日

QVCマリンフィールドとオリックス選手の練習風景

マリン(今年から「QVCマリンフィールド」に名称変更)に行くときは、車で行くことが多かったが、一人で観戦ということもあって電車で行った。幕張本郷で下車して、そこからは京成の路線バスを利用する。今まではそうだった。

ところが今年は、新たに「0」番乗り場が設けられていて、そこから乗れば、ノンストップでマリンフィールドまで連れて行ってくれる。運賃は250円、都バスより高いのが難点だ。下車の際に支払う。もちろん「パスモ」も利用可である。

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球場の名称は変わりはしたものの、施設・設備には大きな変化はなかったものと思われる。球場内の売店にも変化はなかった模様で、以前見かけたことのある店が今年も並んでいた。大きな甲高い声を出すことで印象に残っていた売り子さんも、去年と同じように客席の間を歩き回りながら、商品を高く掲げて売っていた。

ただ大震災の影響で、まだその影を引きずっている箇所もあった。球場横の駐車場は、液状化が発生したのだろう、一般車両は入ることが禁止されていて、バスだけが何台も並んでいた。また、各入場ゲートへと続く階段下の広場では、立ち入り禁止となっている場所もあった。

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球場内のアナウンスでは、球場の建物は耐震性が高く、地震が発生した場合には、慌てて逃げ回ることはせず、その場にとどまって、イスなどにしっかりつかまっている方が安全であることを伝えていた。確かにそうなのであろう。しかし、東日本大震災のような激しい地震に襲われた場合、2階席の上の方はかなりの揺れになることであろう。となれば万が一のことを考えて、二階席でも下の方の席、できれば1階席で観戦するのがいいのかもしれない。

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上の写真は、試合前の練習風景を撮ったものだけれど、わざわざ練習風景などを撮ったのには理由がある。よく見ていただくと分かると思うが、ホーム用ユニフォームとビジター用ユニフォームとが混在しているのだ。

時刻は12時30分過ぎ、オリックスの練習は終わり、ロッテの練習時間に入っている。普通ならビジターの選手たちは練習を切り上げて、ベンチに引き上げていなければならない。今までに試合前の練習風景は何度となく見てきたが、どの球団も相手チームの練習が始まると引き上げていった。オリックスも去年まではそうだった。

ところが、今年は写真の通りなのである。ロッテ選手を取り囲むように、練習を続けているのだ。岡田監督は、選手の意識改革に成功したのだろうか。それはともかくとして、今年のオリックスは、ひょっとして今までのオリックスとは違うのかもしれない。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

3対2で勝利

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最後は薮田がおさえてやっと勝った。これで連敗脱出。
ヒーローインタビューは、俊介と金沢。
posted by 里実福太朗 at 16:17| 里ふくろうの日乗

薮田登場

8回裏、福浦のヒットで2点が入り、3対0となった。しかし9回にクローザーとして登板した薮田が、T-岡田に一本打たれ、なおピンチが続いている。
posted by 里実福太朗 at 16:03| 里ふくろうの日乗

やっと1点入った

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7回満塁から金沢の犠牲フライで1点が入った。
posted by 里実福太朗 at 15:25| 里ふくろうの日乗

点が入らない

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5回を終わって0対0。
俊介は、初回に打たれたが、ななんとか切り抜け、その後は安定した投球を続けている。
しかし打てない。
posted by 里実福太朗 at 14:40| 里ふくろうの日乗

初めてのQVCマリンフィールド

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今年初めてのマリン、無料の招待券を無駄にしたくなくて、梅雨空をおして、一人で出かけてきたのだった。

今日の試合は対オリックス戦。先発は渡辺俊介、強い風が吹けば、風を味方にしていいピッチングをするのだが、今日は風が凪いでいる。
posted by 里実福太朗 at 12:12| 里ふくろうの日乗

2011年06月24日

「愛知県立芸術大学 緑のキャンパス」展

二週間ぶりのフランス語講座の帰途、神楽坂で途中下車して、アユミギャラリーに立ち寄って「愛知県立芸術大学 緑のキャンパス」展を観てきた。写真展は今日が初日で、6月29日(水)まで行われている。

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ギャラリーには、写真塾の塾長である大橋富夫先生撮り下ろしの写真五十数枚が展示されている。いずれの写真も、今年の4月に、建築家・永田昌民氏とともに愛知県に赴き、サクラの季節が終わり新緑の季節へと移りつつあるキャンパスを、三日間にわたって撮った写真群である。

名古屋駅から電車で1時間ほどの地に、愛知県立芸術大学のキャンパスはあるそうだ。そこは海上の森に隣接し、約40万uの広さを占める。上野公園が約53万uだからそれには及ばないが、それにしても広大なキャンパスである。それ故、その全体像を写真におさめることは、なかなか難しいことではないかと思われる。素人が挑戦しても、広大なキャンパスを目の当たりにしたとき、その広さに途方に暮れて、撮ることを忘れてしまうのがオチといったところであろう。

長年、建築写真をとり続けてきた人にとって、建造物を撮ることはお手の物であることは言うまでもない。キャンパス内の校舎群を撮した写真は、手練れの仕事であることは素人目にも察しがつく。ただ撮影者の視点の向かうところは、それだけにとどまらない。朽ち果てて自然の一部として同化してしまいそうな建物の細部をも、撮影対象として切り取っていく。建築写真の定石というものがあるとすれば、それらは排除されてしかるべきものなのかもしれない。ただ、建築の門外漢にとっては、そういう写真こそが、心のどこかに足跡を残してくれる。

愛知県立芸術大学のキャンパスは、吉村順三と東京芸術大学建築科教室の設計により、1969年に竣工したそうだ。爾来約40年、竣工当時の校舎群が主張していた設計者の意志は、時を経て自然に包まれていくに従って、角が取れて丸みを帯びてくるものかもしれない。キャンパスの遠景・近景、そして細部を撮した大橋先生の写真を見ていると、そんなことまでも思われてくる。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2011年06月22日

真夏日

夏本番を思わせる暑い一日だった。猛暑日を記録した地域もあったそうだが、ここ佐倉では、33度が最高気温だった。強い日差しは、木々の強い陰影を地面に落としていた。ゴーヤーにとっては恵みの日差しなのかもしれないが、まだ暑さに慣れていない人間にとっては厳しい暑さだった。

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雌花が明日にでも咲きそうな感じにふくらんできた。しかし雄花は、すでに無駄に咲いて散ってしまっている。せっかく雌花が咲いても、受粉させてくれる雄花がないのではどうしようもない。

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雌花の根元には、すでに小さなゴーヤーの子どもができている。受粉してからゴーヤーの実が生まれて少しずつ大きくなっていくのかと思っていたが、そうではなくて雌花が咲く前から小さな実ができているのだ。

ゴーヤーの背丈が、栽培ネットの上端に届かんばかりになってきた。このままさらに延びていけば、行き場を失ってしまう。そこで栽培ネットを追加することにした。上に延ばすことは無理なので、水平方向に延ばすことにした。終端は、一つ余っていた物干し台を代用した。

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posted by 里実福太朗 at 23:42| 里ふくろうの日乗

2011年06月21日

ゴーヤーの雌花・雄花の見分け方

ゴーヤーの花が二輪咲いた。雄花と雌花であれば、受粉させることができるから具合がよい。しかし「しべ」を確かめてみると、二つとも色も形状も同じだった。共通する色は山吹色、ということは両方共に雄しべなのだった。

ゴーヤの花の雌雄の見分け方はとても簡単で、「しべ」の色だけで判別できる。

山吹色 → 雄しべ → 雄花
黄緑色 → 雌しべ → 雌花

雄花・雄しべ
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雌花・雌しべ
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せっかく花が咲いても、二つとも雄花なのでは受粉させる相手がいない。何ともタイミングの悪いことだ。この二つの雄花のうちの一つは、午後にはポトンと落ちてしまっていた。同じようにポトンと落ちてしまう椿の花は、打ち首を連想させるところから、武士に嫌われたという話がある。同様にゴーヤーの雄花についても、縁起の悪い花と思う人がいるかもしれない。

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posted by 里実福太朗 at 23:04| 里ふくろうの日乗

2011年06月20日

千葉県佐倉市の放射線量(6月)

千葉県佐倉市の放射線量の測定結果が、市のウェブサイトで公表されている。掲載されているデータは、6月14日、16日に測定された調査結果である。6月14日分については、千葉県・佐倉市・消防組合で測定したデータが載っているが、表にまとめる際、佐倉市の行った調査データだけを用いた。

千葉県佐倉市の放射線量(6月調査)
http://sato296.com/web/sakurahosyasen201106.htm

5月と6月の両月で調査対象となった場所の空間線量の変化は、以下の通りである。

              5月  6月
(測定場所/位置)  地上 50cm  50cm  1m
佐倉小学校(グランド)    0.1   0.06  0.05
志津小学校(グランド)    0.23  0.29  0.27
 単位:μSv(マイクロシーベルト)/h(時間)


【空間放射線量の測定をおこないました】
(佐倉市のウェブサイトより)
http://www.city.sakura.lg.jp/012543000_kankyohozen/osirase/110617_housyasen.html
最終更新日:2011年(平成23年)6月17日


posted by 里実福太朗 at 14:54| 里ふくろうの日乗

2011年06月19日

ゴーヤーが背丈を超えた

今日も曇り空にどんよりと覆われ、低く垂れ込めた梅雨空が続いている。ところがゴーヤーの方は、そんな不順な天気をものともせず、すくすくと育っている。ついに私の背丈を超えて、2メートルになんなんとする勢いだ。

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ゴーヤーの二番目に咲いた花は、大きく立派に咲いたが、ある日突然、あとかたもなく消えてしまった。枯れ落ちてしまったのかとも思ったが、地面を探しても花のかけらすら見あたらなかった。

ゴーヤの花には雄花と雌花とがあるということは、最近になって分かった。最初に咲いた花は小さな実を伴っていたから雌花、二番目に咲いた花は、形の整った大きな花で、それが雄花だったのだろう。雄花は椿の花のように、ポトリと落ちてしまうそうだ。二番目の花が突然消えてなくなったのは、ポトリと落ちて、強い風に吹きとばされ、どこかに連れ去られてしまったのかもしれない。

雌花が受粉しないとゴーヤーは大きく育たない。蝶などが受粉の手伝いをしてくれるのだが、それがうまくいかない場合は、人工的に受粉させなければならない。さて、最初の雌花はうまく受粉することができたのだろうか、それを確かめるためには、ゴーヤの赤ちゃんの成長を見守っていくより仕方がない。

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posted by 里実福太朗 at 22:45| 里ふくろうの日乗

梅雨空は続く

梅雨空のパッとしない天気が続いているが。そんな空模様と歩調を合わせるかのように、ここ数日喉の調子が思わしくなく、咳き込んだり声がかすれたりすることがあった。最初のころは、鼻水が出たりくしゃみが出たりしたから、ひょっとして風邪なのかもしれないが、熱が出て寝込むほどのことではないので、いまひとつはっきりしない。

そんな中、オープンカレッジの写真教室で机を並べた何人かが集まることになり、水曜日に新宿で同窓会があって、久しぶりで帰宅が遅くなった。そのせいなのか、翌日には声を出すのもつらい状態になり、そして金曜日のフランス語講座はサボってしまった。

パソコンを長時間使うことを避け、グータラしていたのが良かったのか、喉の調子も多少好転してきたので、昨日の土曜日は予定されていた写真塾の撮影会に出かけた。

砂町銀座の商店街を幾度となく往復して、撮影に没頭しているときは喉の痛みなどすっかり忘れていたが、終了後のお疲れさん会で話が盛り上がっているときに、ものを言おうとすると言葉が喉に詰まってしまうこともあり、大きな声を出すことはまだ控えた方がよさそうだなと思ったりもした。
posted by 里実福太朗 at 22:23| 里ふくろうの日乗

2011年06月15日

西新宿の夜景

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posted by 里実福太朗 at 19:46| 里ふくろうの日乗

とうきびの焼酎

北海道のとうきび焼酎


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posted by 里実福太朗 at 19:21| 里ふくろうの日乗

新宿の50階から

西新宿の三角ビル50階から


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posted by 里実福太朗 at 18:32| 里ふくろうの日乗

2011年06月14日

ゴーヤーの花と実

ゴーヤーの花が咲いた。

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花を確認したのは、午前中のことだった。その後、夕方にまた花の様子を見に行くと、花の付け根近くにゴーヤの子どもが生まれていた。まだ一センチ足らずの大きさなのだが、もう一人前にゴーヤの形状になっていた。

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ゴーヤーの葉の裏に、見慣れない虫がいた。この虫が、葉を食べているのだろうか。

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2011年06月13日

今日のゴーヤー(3)

ゴーヤーが160センチを超えた。栽培ネットの上端までは残り少なくなってきた。そこまで届いたら、どうしようか。これからもどんどん延びていくはずだから、対策を考えなければならない。なんとか工夫して、新しいネットを継ぎ足すことにしよう。

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ゴーヤーの苗は、三株植えた。そのうちの一株は、栽培ネットを張る作業をしているときに、誤って一番太い茎を途中で折ってしまった。天に向かって延びていく勢いを急激に失い、葉っぱは何かの虫が食われて、たくさんの穴があいた。これはもうダメかなと思っていたところ、なんと新しいツルが生まれ出てきて、また栽培ネットに絡みつき始めた。

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posted by 里実福太朗 at 23:14| 里ふくろうの日乗

2011年06月09日

菅首相の粘り腰

菅首相の在職期間が、今日(2011年6月9日)で367日となった。小泉内閣以降短命の内閣が続き、その中では安倍内閣が最も長くて366日だった。菅内閣はそれを抜いたことになる。ただ、すでに辞職することを明らかにしているから、またもや短命の内閣となることは避けられそうにもない。

このような事態を招いたのは、野党3党が提出した内閣不信任決議案に端を発する。衆議院では民主党が絶対多数を占めているから、順当にいけば否決されるはずなのだが、ことはそう簡単には進まなかった。民主党の小沢グループ、さらに鳩山グループが反旗を翻し、可決される可能性さえ出てきた。その状況を打開するため、菅首相は民主党の代議士会で、一定のメドがついた段階で辞任する意向を表明した。それを受けて、結局は大差で否決されたのだった。

ところが、これで一件落着とはならなかった。野党は6月中の辞任を執念深く求め、与党民主党の中でも早期退陣を求める声が出てきた。そして早くも次期首相候補の名前が取りざたされている。

こんなことは多くの人が先刻ご承知のことで、改めて書くまでもないことだが、このように振り返ってみると、被災地のことをそっちのけで政争に明け暮れる政治家たちに、憤りを感じる人が多いのではないかと思われる。

それにしても、菅首相は粘りますね。地震・津波、加えて原発事故と、絶望的な災害に見舞われ、さらに口害にもさらされているのに、まだ政権維持へのモチベーションを失っていないように見受けられる。課せられた責任を果たしたいと言い続けている菅首相を、政権の座にしがみついていると揶揄する人もいるが、ものの見事に政権を投げ出してしまった安倍・福田元首相などに比べれば、責任を全うしようとする姿勢は際立っている。

新しい首相を選ぶとなれば、それなりの日数がかかることになる。その間、政治家先生たちは浮き足立ち、復旧・復興のことに集注することなどできなくなってしまうだろう。被災地の現状を考えれば、もう少し経ってから政権の引き継ぎを行うのが常識的な線なのだろう。
posted by 里実福太朗 at 23:56| 里ふくろうの日乗

ゴーヤーが1メートルをこえた

一時伸び悩んでいたゴーヤが、また元気を取り戻して成長を続けている。はかってみたところ1メートルを超えていた。

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小さなつぼみ状のものも顔を出していた。

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posted by 里実福太朗 at 11:30| 里ふくろうの日乗

2011年06月06日

古紙盗難にご注意−続報

いつもの良心的・合理的古紙回収業者さんが、被害に遭った家庭をまわって、トイレットペーパーを3ロールずつ配ってくれた。一番の被害者はこの業者さんなのに、その誠実な対応ぶりには頭が下がる。
posted by 里実福太朗 at 13:26| 里ふくろうの日乗

古紙盗難に注意

近頃、古紙の盗難が増えているそうだ。ここ佐倉市でも、そういう事例が発生しているので気をつける必要がある。

古紙回収業者によっては、新聞紙などをその量に応じてトイレットペーパーやティッシュぺーパーに交換してくれる。あらかじめ回収日を知らせてくれる業者もあって、地区の住民には人気が高い。チラシで連絡のあった日に古紙を家の前に置いておけば、適当な時間帯にトラックがまわってきて、わざわざ呼び止めなくてもトーレットペーパーなどを置いていってくれる。手間がかからず、なかなか合理的なシステムなのだ。

ところが悪徳業者は、合理的古紙回収業者がやってくる前に、家の前に置かれている古紙を横取りして持ち去ってしまうのだ。ただこういう手口は、各家庭で被害に遭わないように何らかの手を打つにちがいないから、まあ一回だけしか使えないだろう。
posted by 里実福太朗 at 13:17| 里ふくろうの日乗

ゴーヤーの成長より早い政局の動き

梅雨に入ってから気温の低い日が続き、ゴーヤーの成長の速度が鈍ってきた。梅雨の晴れ間が訪れても、今ひとつ元気がないように見受けられる。元気に育つことを願いつつ、栽培ネットを木の枝からつるしておいたところ、ツルの先端がクルクルと巻き付きはじめた。

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ゴーヤーの成長速度はやや鈍ったが、その一方で政局の動きは、エネルギーの衰えることを知らず、ますます勢いを増して燃えさかっている。『一定のメドがついた段階』がいったいいつ頃になるのか、その時期を巡ってさまざまな情報が乱れ飛んでいる。来年に入ってからとか、そこからどんどん溯って8月頃とかと伝えられているが、自民党はさらに早い6月中を主張していると聞く。気の早いメディアの中には、次期首相候補を並べて、とくとくと予想しているところさえある。政治評論家たちも、政局になるとテレビ出演が多くなってさぞうれしいことだろう。

いずれにせよ、菅内閣がいずれ退陣することは既定の事実となった。退陣するにしても、やっと復旧・復興の緒に就いたばかりなのだから、政治空白が生じないようにしなければならない。そのように配慮することが当然なことなのに、なぜ早急に退陣を迫るのだろうか、その点がとても不可解なことに思われてならない。

菅首相が浜岡原発の停止要請をしたのは、5月6日のことだった。その時は、こんなにも激烈に政局が動くことなどは予想もしていなかった。それから一ヶ月が経った今、菅内閣への執拗な早期退陣を迫るのには、なにか差し迫った事情でもあるのだろうか。
posted by 里実福太朗 at 01:24| 里ふくろうの日乗

2011年06月04日

内閣不信任決議案の誤謬

自民党などが提出した内閣不信任決議案が、昨日の衆議院本会議で否決された。小沢グループが大挙して白票(賛成)を投じるのではないかと言われていたが、本会議直前に開かれた民主党の代議士会で、菅首相が『大震災に取り組むことが一定のメドがついた段階で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任を引き継いでいただきたい』と発言したことで、流れは一気に否決の方向へと動いた。

前日の水曜日に行われた党首討論で、自民党の谷垣総裁は、菅首相が四つの方面から信頼されていない点をあげて退陣を迫った。しかし、その主張の正否を見極められるほど政治の世界のことを理解しているわけではないので、その点については脇に置いておくことにする。ただ、首相個人を非難して、その存在自体が障害となっているという論の組み立て方には強い違和感を感じる。

あと一週間ほどで、大震災から三ヶ月目を迎える。しかし、福島原発はいまだ安定冷却への途次にあり、被災地にはがれきの山が残されてまま、今もなお多くの人が避難場所で過ごしている。そういう現状を一刻でも早く解決していくためには、政治の停滞が許されていいはずがない。

谷垣氏は、首相が退陣すればすべてのことがスムーズに進むという。しかし首相の資質を云々して、それが物事の進展の妨げになると言うのは、あまりにも稚拙な考え方だと言わざるを得ない。国会議員たる者、ある個人に対する恨みつらみが、政治行動に影響してしまうことは避けるべきなのだ。あくまでも政策論争を重ねることで、成果を導き出さねばならない。

政治のプロにこんなことを言うのはおこがましいが、政治の素人がこんなことを言いたくなるほど、今回の騒動は、ただただ醜い私憤に突き動かされた自己中心的なもので、被災地のために今なすべきことを、広い視野で真摯に考え抜いたものではなかった。

今日は参議院で質疑があった。フランス語講座があったため中継を見ることができなかったが、帰宅してから「参議院TV」で録画されたものを観てみたところ、菅首相の退陣時期を問いただすことに多くの時間を割いていた。相も変わらず、無駄なことに時間を費やしていた。個人の資質を云々することに心を奪われた稚拙な質問を繰り返しているのでは、結果として法案の成立を遅らせ、被災地の窮状を放置することにつながってしまうであろう。

これを書いている今、強い地震があった。福島県いわき市で震度5弱だった。このように余震が続くなか、せめて人為が引き起こした内閣不信任決議案という地震の余波は、一刻も早く収束させて、国会本来の機能を取り戻してもらいたいと切に願う。
posted by 里実福太朗 at 01:34| 里ふくろうの日乗

2011年06月01日

千葉県佐倉市の放射線量

近頃は独自に放射線量を測定する自治体が増えてきている。ここ佐倉市でも、すでに小学校の校庭などで測定を開始している。その測定結果が、佐倉市のウェブサイトに載っている。

◆放射線量の測定について
http://www.city.sakura.lg.jp/012543000_kankyohozen/osirase/110525_housyasen.html

そのデータを利用して、次のような表を作成してみた。
http://sato296.com/web/sakurahosyasen.htm

国が定めた基準値(暫定)が3.8(マイクロシーベルト/時間)である空間線量については、最小・最大値は以下のような値になっている。
 最小値:0.06
 最大値:0.28

「3.8」という値は、文部科学省が福島県知事等に4月19日付けで出した、校庭利用等に係る限界放射線量率である(注)。この通知では、幼児・児童・生徒が受ける累積放射線量の上限を、年間20ミリシーベルトと暫定的に規定している。そこから逆算して、16時間を屋内(木造)、8時間を屋外で過ごすものと想定して、1時間当たりの限界空間線量率を屋外3.8マイクロシーベルト、屋内1.52マイクロシーベルトしたのだ。

ためしに実際に計算してみる。
〔(3.8×8)×365〕+〔(1.52×16)×365〕=11096+8876.8=19972.8
この値の単位はマイクロシーベルトだから、それをミリシーベルトに直すと、「19.9728ミリシーベルト」になり、たしかに20ミリシーベルトを超えることはない。

年間20ミリシーベルトという数値は、学者先生によっては高すぎると主張する人もいる。またそれに反論する学者先生もいて、どちらを信じて良いのか分からない。しかし、できるだけ値が低い状態が望ましいことは言うまでもない。

(注)
文部科学省は5月27日に会見を開き、以下のように対応することを発表した。

『…今後できる限り児童生徒等の受ける線量を減らしていくという基本に立って、今年度学校において児童生徒等が受ける線量について、当面年間1ミリシーベルト以下を目指すこととして…』

◆福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1306598.htm

posted by 里実福太朗 at 23:55| 里ふくろうの日乗