千葉マリーンズからジャイアンツに移籍した大村三郎(サブロー)選手が、ロッテとの契約が成立して、マリンに戻ってくることになった。
昨年ジャイアンツに移籍が決まったときは、サブローお前もか、と思ったものだった。巨人での初打席でホームランを打ち華々しく登場したが、その後は活躍の場をあまり与えられず、そのまま引退に追い込まれてしまうのではないかと心配していた。いろいろとトラブルの多いジャイアンツに1年で見切りをつけ、千葉に戻ってくるということだから、暖かく迎え入れることにしよう。
【マリーンズニュース】
http://www.marines.co.jp/news/detail/8461.html
マリンの試合では、三郎選手の打順が回ってくると、アナウンス嬢が「サブロ〜〜〜」とひときわ長くのばして、気持ちよさそうに場内に告げるのが常だった。来期から、またそのアナウンスが聞けるようになったのだ。
昨年、日本シリーズで優勝してからというもの、西岡が去り、小林が去り、そしてサブローが去った。主力選手が抜けて戦力が落ちた今期のロッテは、最下位に沈んだ。贔屓にしていた選手がいれば、負けが込んでいても応援しようという気持ちもわいてくる。しかし、そうでなければ応援しようという気持ちも失せてしまう。
今年は、結局1回だけしか(それも一人で)球場に足を運ばなかった。「チーム26」からも退会しようかと思っていたが、来期はあの「サブロ〜〜〜」というアナウンスが復活するわけだから、まァとりあえずは継続することにしよう。
2011年12月24日
サブローが千葉マリンに戻ってくる
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
札幌のホワイトイルミネーション
ツアーの初日に訪れたのは札幌、その札幌も雪が降り積もっていることだろう。訪れてからまだ10日ほどしか経っていないからだろうか、雪模様はどうなのだろうかと気にかかる。札幌の天気予報を見ると、大通公園駅前通り・南一条通りあたりでは、夜に入って雪が降ったようだ。今頃は、氷点下4度位だろうか。さいわい明日には天気は回復するらしい。
【札幌ホワイトイルミネーションの天気】
http://www.sweb.co.jp/tenki/cgi/event.cgi?fn=white2011
当方が訪れたときも、雪は降ったりやんだりを繰り返し、時にはかなり強く降った。雪が降りしく中で見る北国のイルミネーションは、雪を見ることが少ない方面から来た者にとっては、なかなか雰囲気のあるものだった。
札幌テレビ塔のある西一丁目から、イルミネーションの輝く大通公園を、雪を踏みしめて歩いた。3丁目・4丁目あたりまではイルミネーションも華やかだが、さらに西に進んでテレビ塔から離れて行くに従って人影もめっきり減ってきて、照らしてくれるものは、まばらにまたたく遠くのネオンと雪明りだけとなってくる。
雪の大通公園をかなり歩いて、やっと西11丁目にあるホテルにたどり着いたのだった。なれない雪道を歩き続けて、再起不能なぐらい疲れた。そんなに疲れたのには、実は別の理由もあった。それは、項をあらためて…
【札幌ホワイトイルミネーションの天気】
http://www.sweb.co.jp/tenki/cgi/event.cgi?fn=white2011
当方が訪れたときも、雪は降ったりやんだりを繰り返し、時にはかなり強く降った。雪が降りしく中で見る北国のイルミネーションは、雪を見ることが少ない方面から来た者にとっては、なかなか雰囲気のあるものだった。
札幌テレビ塔のある西一丁目から、イルミネーションの輝く大通公園を、雪を踏みしめて歩いた。3丁目・4丁目あたりまではイルミネーションも華やかだが、さらに西に進んでテレビ塔から離れて行くに従って人影もめっきり減ってきて、照らしてくれるものは、まばらにまたたく遠くのネオンと雪明りだけとなってくる。
雪の大通公園をかなり歩いて、やっと西11丁目にあるホテルにたどり着いたのだった。なれない雪道を歩き続けて、再起不能なぐらい疲れた。そんなに疲れたのには、実は別の理由もあった。それは、項をあらためて…
ホテルの部屋より
posted by 里実福太朗 at 03:11| 里ふくろうの日乗
2011年12月23日
函館ベイエリアのクリスマスツリー
強い冬型の気圧配置に覆われた北日本では、発達した低気圧の影響で、この週末、大雪や暴風の襲来のおそれがあるそうだ。先日、ツアーで訪れた北海道では、すでに荒れた天気が続いているいるらしい。今日お昼のFNNニュースでは、『北海道・函館市では、未明から雪となり、午前10時現在の積雪は13cm。海に浮かべられたクリスマスツリーも雪化粧をした』と伝えていた。
【「クリスマス寒波」襲来 発達中の低気圧の影響で北日本を中心に雪や風強まる】FNN(12/23 11:55)
函館のクリスマスツリーと言えば、ツアーの最終日に、ちょうどその点灯の瞬間に立ち会ったのだった。ベイエリアにある赤レンガ造りの「明治館」前でバスを降り、バスガイドさんが掲げる旗を目印に、ぞろぞろと不揃いな列をつくりながら元町を散策した後、ベイエリアの自由散策となった。時刻は午後4時20分頃、日没とともにクリスマスツリーに灯がともされるという。その時刻はほぼ4時半、待つこと10分ほどで、もみの木に明かりがともされた。
【「クリスマス寒波」襲来 発達中の低気圧の影響で北日本を中心に雪や風強まる】FNN(12/23 11:55)
函館のクリスマスツリーと言えば、ツアーの最終日に、ちょうどその点灯の瞬間に立ち会ったのだった。ベイエリアにある赤レンガ造りの「明治館」前でバスを降り、バスガイドさんが掲げる旗を目印に、ぞろぞろと不揃いな列をつくりながら元町を散策した後、ベイエリアの自由散策となった。時刻は午後4時20分頃、日没とともにクリスマスツリーに灯がともされるという。その時刻はほぼ4時半、待つこと10分ほどで、もみの木に明かりがともされた。
posted by 里実福太朗 at 23:30| 里ふくろうの日乗
2011年12月22日
2011年12月20日
羽田空港への高速バス
千葉の佐倉地方から海外に出かけるには(めったに出かけることはないけれど)、成田空港を利用すれば時間も労力も節約できてとても具合がよい。国内旅行だと、羽田空港まで行かなければならず、かなり大変な思いをする。
初夏に、初めて北海道に行ったときは、格安ツアーにありがちな割安早朝便の利用だったので、空港に近いホテルに前泊した。帰りの便も、格安ツアーにありがちな深夜便で、ぎりぎりで最終電車に間に合った。飛行機が少しでも遅れたら、空港近くのホテルに一泊しなければならなかった。
今回の北海道旅行は、3万円弱の超破格なツアーなのに、羽田空港をたつのがお昼頃ということもあって、羽田空港まで高速バスを利用してみることにした。大きな荷物を担ぎながら電車の乗り継ぎをするのでは、無駄に労力を費やしてしまう。高速バスなら、乗り換えなしに出発ロビー前に送り届けてくれる。
佐倉方面からだと、京成津田沼駅南口の駅前ロータリーに乗り場がある。予約なしで乗車することもできるが、予約客で満席だと乗車できなくなってしまうので、予約センターに予約の電話を入れておいた方がよい。
【京成高速バス予約センター】
電話…047-432-1891
平日…9:00〜19:00
日・祝日…9:00〜18:00
〔リムジンバスの東京空港交通〕
http://www.limousinebus.co.jp/area/haneda/tsudanuma.html
予約すると、予約番号を知らせてくれる。乗車する際、その予約番号をドライバーさんに伝え、運賃を支払う。KS(京成バス)運行のバスの場合は、パスモも利用できる。
〔運賃〕京成津田沼→羽田空港:1200円
〔大型荷物〕スーツケースなどの大型荷物は、1個だけバスのトランクに収納可
〔所要時間〕上記ホームページには、35分から85分となっている。当方が利用した土曜日の9時台の便は、第一ターミナルまで約50分で到着した。電車よりはるかに早く着いた。
〔化粧室(トイレ)〕乗車したバスには、車内の最後部に化粧室があった。
高速バスだと、必ず座ることができるのもありがたい。一度利用してみると、もう電車で羽田空港に行くことは考えられなくなる。なお空港発のバスは、予約する必要はなく、到着ロビー内案内所の自動券売機で乗車券を購入する。
初夏に、初めて北海道に行ったときは、格安ツアーにありがちな割安早朝便の利用だったので、空港に近いホテルに前泊した。帰りの便も、格安ツアーにありがちな深夜便で、ぎりぎりで最終電車に間に合った。飛行機が少しでも遅れたら、空港近くのホテルに一泊しなければならなかった。
今回の北海道旅行は、3万円弱の超破格なツアーなのに、羽田空港をたつのがお昼頃ということもあって、羽田空港まで高速バスを利用してみることにした。大きな荷物を担ぎながら電車の乗り継ぎをするのでは、無駄に労力を費やしてしまう。高速バスなら、乗り換えなしに出発ロビー前に送り届けてくれる。
佐倉方面からだと、京成津田沼駅南口の駅前ロータリーに乗り場がある。予約なしで乗車することもできるが、予約客で満席だと乗車できなくなってしまうので、予約センターに予約の電話を入れておいた方がよい。
【京成高速バス予約センター】
電話…047-432-1891
平日…9:00〜19:00
日・祝日…9:00〜18:00
〔リムジンバスの東京空港交通〕
http://www.limousinebus.co.jp/area/haneda/tsudanuma.html
予約すると、予約番号を知らせてくれる。乗車する際、その予約番号をドライバーさんに伝え、運賃を支払う。KS(京成バス)運行のバスの場合は、パスモも利用できる。
〔運賃〕京成津田沼→羽田空港:1200円
〔大型荷物〕スーツケースなどの大型荷物は、1個だけバスのトランクに収納可
〔所要時間〕上記ホームページには、35分から85分となっている。当方が利用した土曜日の9時台の便は、第一ターミナルまで約50分で到着した。電車よりはるかに早く着いた。
〔化粧室(トイレ)〕乗車したバスには、車内の最後部に化粧室があった。
高速バスだと、必ず座ることができるのもありがたい。一度利用してみると、もう電車で羽田空港に行くことは考えられなくなる。なお空港発のバスは、予約する必要はなく、到着ロビー内案内所の自動券売機で乗車券を購入する。
高速道路から見えた富士山
posted by 里実福太朗 at 23:55| 里ふくろうの日乗
2011年12月19日
つるし柿
同じような写真が新聞に載っていると教えてくれたのは、夫人だった。さっそく確かめてみると、たしかに12月18日の朝日新聞朝刊に、「干し柿」と題された写真が載っていて、一目見て、先日の写真ツアーで山梨方面に行った際に撮った写真と、題材が同じであることは分かった。
タイトルだけが載っていて、撮影場所は明らかにされてなかった。しかし、重要文化財の「甘草屋敷」であることはまぎれもない。障子に影を映すつるし柿が印象的で、ツアー参加者の多くがそれを写真におさめていた。アングルや露出などに多少の違いはあっても、みな同じような趣の写真をものすることができたことだろう。かく言う私も、その中の一人というわけなのだ。
タイトルだけが載っていて、撮影場所は明らかにされてなかった。しかし、重要文化財の「甘草屋敷」であることはまぎれもない。障子に影を映すつるし柿が印象的で、ツアー参加者の多くがそれを写真におさめていた。アングルや露出などに多少の違いはあっても、みな同じような趣の写真をものすることができたことだろう。かく言う私も、その中の一人というわけなのだ。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2011年12月16日
行きはよいよい帰りはこわい
千葉の佐倉から羽田空港までは、京成・京急を乗り継いで行く。時間がかかり、時間帯によっては混むこともあって、それを思うと気が重くなる。成田空港を利用できれば、かなり負担が軽減されるのだが、国内旅行となれば、どうしても羽田便を利用することになる。
ある人から聞いた話によれば、空港高速バスを利用すると、乗り換えなしはもちろんのこと、電車より早く羽田空港に着くことができるらしい。そこで今回は、試みにその高速バスを利用してみた。詳しいことは別の項で書くことにして、結果だけ言えば、たしかに電車より早く、そしてはるかに快適に空港まで行くことができた。
この空港高速バスには、早朝・深夜便はない。北海道からの帰りの便は、新千歳空港発の夜の便であるが、羽田には9時前には着く。さいわいその時間帯には、まだ高速バスが走っているので、帰宅の際も高速バスを利用する心づもりでいた。
さて、順調に流れた冬の北海道の三泊四日の行程も終わりが近づき、新千歳空港の保安検査場を通過して、ロビーで搭乗時間が来るのを待っていた。出発時間の30分ほど前にアナウンスが入った。搭乗手続きの開始を案内するアナウンスなのだろうと思ったが、残念ながらそうではなかった。なんとそれは、搭乗予定便の欠航を告げるものだった。
アナウンスによれば、整備しなければならない箇所が見つかったということであった。回りくどい言い方を簡潔に言い直せば、つまりは整備不良だったということなのだ。そして、振り替え輸送の説明が始まった。振り替え便は、一時間後のものと二時間後のものとの二便、ただし一時間後の便は空席が70席だけしかなく、あぶれた人は二時間後の便になる。70名の決め方は、搭乗券の右上にに印字された番号の順序で行われるということだった。
搭乗口付近に集まっていた乗客たちのどよめきが収まると、人々は口々に不満をもらしながら、搭乗券の番号を確かめ始めた。私も自分の番号を確かめたところ、70より若い番号だった。ほっと一安心というところだが、しかし、安心するのはまだ早かった。
若い女性の係員が進み出て、団体の人は隣の搭乗口に移るようにと告げた。いやな予感がした。なにしろこの北海道ツアーは、三泊四日で約3万円という破格の安さ、航空会社は往復ともに日本航空、一時は存続も危ぶまれたが、それでもれっきとした日本を代表する航空会社であることには変わりがない。格安の料金で利用する団体客が後回しにされてしまうかもしれない、という考えが頭をよぎったのだった。
隣の搭乗口に集まると、若い女性係員は、ツアー客に向かって表情一つ変えず、事務的に2時間後の便に振り替えになることを告げた。先ほどより、いっそう大きなどよめきが起こり、非難の声が女性係員に浴びせられた。しかし彼女はたじろぐことはなかった。
「長時間お待ちいただきますので、食事券をお渡しします」
2時間後の便になれば、高速バスは終了してしまう。食事券などいらないから、1時間後の便に乗せてくれ、と心中穏やかではなかったが、意外にも「食事券」という言葉を聞いて、ツアー客の中には矛先をおさめる人も出てきた。その時、女性係員の表情が少し動いたように見えたのは、心の中でニヤリと笑っていたからなのかもしれない。
私たちツアー客が、2時間後の便に乗ることは、すでに既定のことになってしまっていた。もう、搭乗券と引き替えに1000円の食事券を受け取らざるを得なかった。こうして食事券を手にして、ツアー客は保安検査場の横を通り抜けて、再び出発ロビーに戻り、振り替え便の搭乗券が発行されるのも待っていたのだった。
自宅を出てから北海道ツアーの行程を順調にこなしてきたが、最後の最後になって想定外のトラブルに見舞われてしまった。自然災害ならいざしらず、整備不良で引き起こされた災厄だった。トラブル対応の係が、申し訳ないという姿勢をもっと示してくれていたなら、不愉快な気持ちも半減されたのかもしれないが、若い女性の担当者では荷が重すぎたのかもしれない。
結局、高速バスには間に合わず、京成の最終電車で自宅への最寄り駅にたどり着いたのは、午前1時近くのころだった。高速バスに乗ることができれば、駅前からバスで自宅近くの停留所まで行くことができたのに、それもかなわない。めったに使わないタクシーに乗り込み、自宅へと向かったのだった。タクシー代は、あらかじめ受け取っておいた「交通費請求のご案内」という書類で、JALに請求した。なお請求できる金額の上限は、3500円だった。
ある人から聞いた話によれば、空港高速バスを利用すると、乗り換えなしはもちろんのこと、電車より早く羽田空港に着くことができるらしい。そこで今回は、試みにその高速バスを利用してみた。詳しいことは別の項で書くことにして、結果だけ言えば、たしかに電車より早く、そしてはるかに快適に空港まで行くことができた。
この空港高速バスには、早朝・深夜便はない。北海道からの帰りの便は、新千歳空港発の夜の便であるが、羽田には9時前には着く。さいわいその時間帯には、まだ高速バスが走っているので、帰宅の際も高速バスを利用する心づもりでいた。
さて、順調に流れた冬の北海道の三泊四日の行程も終わりが近づき、新千歳空港の保安検査場を通過して、ロビーで搭乗時間が来るのを待っていた。出発時間の30分ほど前にアナウンスが入った。搭乗手続きの開始を案内するアナウンスなのだろうと思ったが、残念ながらそうではなかった。なんとそれは、搭乗予定便の欠航を告げるものだった。
アナウンスによれば、整備しなければならない箇所が見つかったということであった。回りくどい言い方を簡潔に言い直せば、つまりは整備不良だったということなのだ。そして、振り替え輸送の説明が始まった。振り替え便は、一時間後のものと二時間後のものとの二便、ただし一時間後の便は空席が70席だけしかなく、あぶれた人は二時間後の便になる。70名の決め方は、搭乗券の右上にに印字された番号の順序で行われるということだった。
搭乗口付近に集まっていた乗客たちのどよめきが収まると、人々は口々に不満をもらしながら、搭乗券の番号を確かめ始めた。私も自分の番号を確かめたところ、70より若い番号だった。ほっと一安心というところだが、しかし、安心するのはまだ早かった。
若い女性の係員が進み出て、団体の人は隣の搭乗口に移るようにと告げた。いやな予感がした。なにしろこの北海道ツアーは、三泊四日で約3万円という破格の安さ、航空会社は往復ともに日本航空、一時は存続も危ぶまれたが、それでもれっきとした日本を代表する航空会社であることには変わりがない。格安の料金で利用する団体客が後回しにされてしまうかもしれない、という考えが頭をよぎったのだった。
隣の搭乗口に集まると、若い女性係員は、ツアー客に向かって表情一つ変えず、事務的に2時間後の便に振り替えになることを告げた。先ほどより、いっそう大きなどよめきが起こり、非難の声が女性係員に浴びせられた。しかし彼女はたじろぐことはなかった。
「長時間お待ちいただきますので、食事券をお渡しします」
2時間後の便になれば、高速バスは終了してしまう。食事券などいらないから、1時間後の便に乗せてくれ、と心中穏やかではなかったが、意外にも「食事券」という言葉を聞いて、ツアー客の中には矛先をおさめる人も出てきた。その時、女性係員の表情が少し動いたように見えたのは、心の中でニヤリと笑っていたからなのかもしれない。
私たちツアー客が、2時間後の便に乗ることは、すでに既定のことになってしまっていた。もう、搭乗券と引き替えに1000円の食事券を受け取らざるを得なかった。こうして食事券を手にして、ツアー客は保安検査場の横を通り抜けて、再び出発ロビーに戻り、振り替え便の搭乗券が発行されるのも待っていたのだった。
自宅を出てから北海道ツアーの行程を順調にこなしてきたが、最後の最後になって想定外のトラブルに見舞われてしまった。自然災害ならいざしらず、整備不良で引き起こされた災厄だった。トラブル対応の係が、申し訳ないという姿勢をもっと示してくれていたなら、不愉快な気持ちも半減されたのかもしれないが、若い女性の担当者では荷が重すぎたのかもしれない。
結局、高速バスには間に合わず、京成の最終電車で自宅への最寄り駅にたどり着いたのは、午前1時近くのころだった。高速バスに乗ることができれば、駅前からバスで自宅近くの停留所まで行くことができたのに、それもかなわない。めったに使わないタクシーに乗り込み、自宅へと向かったのだった。タクシー代は、あらかじめ受け取っておいた「交通費請求のご案内」という書類で、JALに請求した。なお請求できる金額の上限は、3500円だった。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2011年12月11日
ミュンヘンのクリスマス市
ヨーロッパのクリスマス市に行ってみたいと思っていたのだが、諸般の事情で断念した。そのかわり、格安ツアーの北海道旅行にあいなった。
初日の訪問地は、札幌、おりしも大通公園はイルミネーションで華やかに彩られていた。大変な混雑の中歩いていくと、ミュンヘンのクリスマス市の看板が…思いもかけず、ドイツ・クリスマス市の気分にひたることができた。
posted by 里実福太朗 at 00:39| 里ふくろうの日乗
2011年12月09日
年金減額という理不尽な仕打ち
報道が伝えるところによれば、政府・民主党はいよいよ年金減額の関連法案を、来年の国会に提出する方針を固めたそうだ。政府の説明によれば、2000年から2002年までの3年間、物価が下落したにも関わらず、特例措置により年金支給金額が据え置かれ、そのため過払い金の累積が7兆円に達している状況を解消するための措置なのだそうだ。
この方針は、11月20日から11月23日にわたって行われた「提言型政策仕分け」のワーキンググループB「社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)」で示された。
■提言型政策仕分け
http://sasshin.go.jp/
【B5-5 : 社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)】
http://sasshin.go.jp/shiwake/detail/2011-11-23.html
【評価結果概要】
現役世代を含む次世代に負担を先送りせず、将来も持続可能な年金制度とするためには、まずは年金の特例水準を来年度から速やかに解消していくべき。(以下略)
【論点別シート】
〔テーマ名〕
B5−5 社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)
〔視点〕
・年金給付や保険料負担の水準は、どのように決まっているのか。
・経済が低迷し、少子高齢化も進んでいるが、年金財政は大丈夫なのか。
〔論点〕
1−1、2−1 物価が下落したことにより、年金財政にはどのような影響が生じているか。
〔作成〕財政当局
http://sasshin.go.jp/shiwake/document/2e2992f5-63dc-11c2-b08e-4eca65104aa9.pdf
この論点別シートに掲載されているグラフを見ると、たしかに2000年から2002年の間は、物価が下落しているのに年金額は据え置かれている。以後は、物価下落に応じて年金額は減額されている。ただし、平成21年は、物価が上昇しているにもかかわらず、年金額は増額されていない。
現在の年金システムでは、受給者の年金を現役世代が納付している保険料などが支えている。過払い年金も、もちろん現役世代が支え続けてきている。その現役世代の中には、いわゆる団塊の世代も含まれていることは、言うまでもない。
ここで疑問がわいてくる。過払い状態を今まで放置しておいて、どうして今になって、急に減額ということを持ち出すのか、という疑問である。累積金がふくれあがる前に、どうして手を打たなかったのか。
いわゆる団塊の世代は、その第一期生が来年で65歳を迎える。上の世代は60歳から年金を受け取ることができたが、団塊の世代は65歳が年金受給開始年齢なのだ。ところが、やっと年金を受け取ることができるようになったと思ったら、その年から年金が減額されそうなのだ。政府・民主党が提出を予定している法案が国会で可決されれば、そうなってしまうのだ。
過払いの端緒となった2000年は、彼らは働き盛りの53歳を迎え、過払い年金を支えていた。以後、年金納付期間が終了する60歳までその状態が続いた。そして、モーレツに働き続け、過払い保険金を払い続けた挙げ句の果てが、年金減額という仕打ちなのである。明らかに、団塊の世代を狙い撃ちにした理不尽な仕打ちと言うべきであろう。団塊の世代の人たちは、このことをどう思っているのだろうか。
年金が減額されることになれば、彼らだって防衛手段をとるだろう。収入が減れば財布のヒモを固く結んで出費を抑える。そうなれば、まず打撃を受けるのが、彼らの年金を当てにしている業界なのである。そして、その影響は各分野に波及して、景気減速をもたらすことにもなりかねない。なにしろ、彼らの年代は人数が多いのだ。
今回の年金減額案のシナリオを書いたのは財務省、彼らは目先の金勘定は上手だが、先を見通すことができない。年金を減額することで当座の出費は抑えることはできるが、その先の日本経済の成り行きを思い描くことができない。いったいこの国は、どこに向かっていくのだろう。しかし、野田首相は黙して語らない。
この方針は、11月20日から11月23日にわたって行われた「提言型政策仕分け」のワーキンググループB「社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)」で示された。
■提言型政策仕分け
http://sasshin.go.jp/
【B5-5 : 社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)】
http://sasshin.go.jp/shiwake/detail/2011-11-23.html
【評価結果概要】
現役世代を含む次世代に負担を先送りせず、将来も持続可能な年金制度とするためには、まずは年金の特例水準を来年度から速やかに解消していくべき。(以下略)
【論点別シート】
〔テーマ名〕
B5−5 社会保障:年金制度(安定的な年金財政運営等)
〔視点〕
・年金給付や保険料負担の水準は、どのように決まっているのか。
・経済が低迷し、少子高齢化も進んでいるが、年金財政は大丈夫なのか。
〔論点〕
1−1、2−1 物価が下落したことにより、年金財政にはどのような影響が生じているか。
〔作成〕財政当局
http://sasshin.go.jp/shiwake/document/2e2992f5-63dc-11c2-b08e-4eca65104aa9.pdf
この論点別シートに掲載されているグラフを見ると、たしかに2000年から2002年の間は、物価が下落しているのに年金額は据え置かれている。以後は、物価下落に応じて年金額は減額されている。ただし、平成21年は、物価が上昇しているにもかかわらず、年金額は増額されていない。
現在の年金システムでは、受給者の年金を現役世代が納付している保険料などが支えている。過払い年金も、もちろん現役世代が支え続けてきている。その現役世代の中には、いわゆる団塊の世代も含まれていることは、言うまでもない。
ここで疑問がわいてくる。過払い状態を今まで放置しておいて、どうして今になって、急に減額ということを持ち出すのか、という疑問である。累積金がふくれあがる前に、どうして手を打たなかったのか。
いわゆる団塊の世代は、その第一期生が来年で65歳を迎える。上の世代は60歳から年金を受け取ることができたが、団塊の世代は65歳が年金受給開始年齢なのだ。ところが、やっと年金を受け取ることができるようになったと思ったら、その年から年金が減額されそうなのだ。政府・民主党が提出を予定している法案が国会で可決されれば、そうなってしまうのだ。
過払いの端緒となった2000年は、彼らは働き盛りの53歳を迎え、過払い年金を支えていた。以後、年金納付期間が終了する60歳までその状態が続いた。そして、モーレツに働き続け、過払い保険金を払い続けた挙げ句の果てが、年金減額という仕打ちなのである。明らかに、団塊の世代を狙い撃ちにした理不尽な仕打ちと言うべきであろう。団塊の世代の人たちは、このことをどう思っているのだろうか。
年金が減額されることになれば、彼らだって防衛手段をとるだろう。収入が減れば財布のヒモを固く結んで出費を抑える。そうなれば、まず打撃を受けるのが、彼らの年金を当てにしている業界なのである。そして、その影響は各分野に波及して、景気減速をもたらすことにもなりかねない。なにしろ、彼らの年代は人数が多いのだ。
今回の年金減額案のシナリオを書いたのは財務省、彼らは目先の金勘定は上手だが、先を見通すことができない。年金を減額することで当座の出費は抑えることはできるが、その先の日本経済の成り行きを思い描くことができない。いったいこの国は、どこに向かっていくのだろう。しかし、野田首相は黙して語らない。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗