2013年03月31日

鈴本演芸場早朝寄席

上野にはちょくちょく行くのに、鈴本演芸場に足を運ぶのは今日が初めてだった。ナマの落語を聞くことも、かなり昔のことになるけれど新宿末廣亭に行ったことがあるぐらいで、絶えて久しくなかったことだ。それなのにどうして、朝が苦手な私が早起きして行こうと思い立ったのか。話せば、いや、書けば長いことになるが、簡単に言ってしまえば猫が取り持ってくれた縁だった。

毎週日曜日に開催されている「鈴本早朝寄席」は、開場が9時半、開演が10時で、千葉くんだりから行く身にとってはちょっとばかりきついが、木戸銭がワンコイン(500円)とあっては仕方がない。

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鈴本に着いたのは9時15分頃、その頃すでに4〜5名が並んでいた。その後も列は徐々に長くなり、屋根のない外へと伸びて小雨降る中で待つ人も出てきた。ガラスのドア越しに見える館内には、何やらうごめく人の姿がある。目を凝らしてよく見れば、出演者とおぼしき落語家さんがチラシをまとめているところだった。入場の際、落語家さんからそのチラシを受け取り、別の落語家さんから木戸銭と引き替えに鈴本演芸場の定席割引券(400円引き)を受け取った。

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座席数は285席で、広すぎもせず狭すぎもせず適度な広さだと感じた。各席の背には飲食用のテーブルが付属していて、最初は垂れ下がっているが使う時に水平に固定して利用する。開演時間が近づくと空席はかなり減ってきて、最終的には8割程度が埋まったようだった。

この早朝寄席は、落語協会のホームページによると二ツ目さんの勉強会ということで、毎回4人の二ツ目さんが出演する。本日の主演者は、以下の通り。
 柳亭市江
 川柳つくし
 台所鬼〆
 柳家ほたる

早朝寄席の最後を務めた柳家ほたるさんの出演時間はほぼ30分、熱演でした。落語というものを、久しぶりでじっくりと聞くことができました。その後、夫人が観たいものがあるというので、国立科学博物館へと向かったのだった。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗

2013年03月28日

花見の季節はかき入れ時(2)

焼きそばを半分ほど食べ進んだ時、カンがいっぱい詰まった大きめのビニール袋を抱えながら戻ってきた。こちらの姿を認めると、オヤッという表情を見せたがすぐには近寄ってこないで、抱えていたビニール袋から大きなビニール袋へと空きカンを流し移した。

「忙しそうですね」
「かき入れ時だからね」
とい言いながら、視線をチラッと焼きそばに落としたので、
「さっき、相棒さんに焼きそばとトッポギを差し入れておきました」
と言ったのだった。さきほど桜エビ焼きそばを求めた時、いっしょに二人の分も買っておいたのだ。相棒さんが少し離れたところで、出店から出て来くる使用済みの段ボール箱などを整理しているのを見つけて、それを渡しておいた。
「温かいうちに食べた方がいいですよ…そうそう、話は変わりますが、最近テレビの取材を受けたことはなかったですか」
と、例のテレビ番組のことを尋ねてみた。心当たりがあるのかないのか判然としない様子だったので、その番組で紹介された内容を告げると、
「それ、オレだ。○○テレビじゃない? 朝早い番組じゃなかった?」
「私は見てなかったんですが、家の者が見てたんですよ」
「去年も取材されたんだ。今年は政権が交代して、暮らしぶりに変化があったかどうかって訊かれたから、オレたちは惰性で生きているんだから、まったく関係ないよって言ったんだよ。それでも取材させてくれっていうから、顔にぼかしを入れるなら写していいよって…去年はそうしてくれなかったから、やはりナーまずいよ」

いつもなら、ベンチに腰掛けてポツリポツリと言葉を交わすのだが、
「まだ、廻るところがあるんで」
と言ったなり、空になったビニール袋をもって急ぎ足で立ち去っていった。詳しい話はあまり聞けなかったが、ともかく確認だけはできた。朝のテレビ番組に登場したのはやはり自由人だったのだ。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月27日

花見の季節はかき入れ時

何日か前の朝のテレビ番組で、ネコ公園の住人で空きカン集めの仕事をしている人を扱った映像が流れたそうだ。それを見ていた夫人の言によれば、その人は現在64歳、3年ほど前からその仕事をしていると紹介されたという。ひょっとしてあの自由人なのだろうか、そう思って顔の特徴を訊いてみたが、顔にはボカシ入っていたということだった。

ネコ公園の住人のすべての人と言葉を交わしたことはないが、外見上の印象では、テレビのインタビューを受ける度胸のありそうな人は、あの自由人をおいてほかにはいそうにもない。そんな確信めいたものはあったが、実際に自由人に尋ねてみないと断定することはできない。そこで、それを確かめるために、勇躍花見客で賑わう公園へと出かけたのだった。

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例年にない早さで満開を迎えた桜は、このところの花冷えでどうにか持ちこたえていた。組み立て式仮設住居の近くには、彼の姿はなかった。その近辺のベンチに姿をさがしてみたが、花見客で占められていて彼の姿は見あたらなかった。

近くの木の根元には、空きカンの入った大きなビニール袋がうず高く積まれていた。花見の季節は空きカン集めの繁忙期なのだと、以前、自由人から聞いたことがある。目の前の空きカンの山を見れば、たしかに彼の言に間違いはない。たぶん、園内を走り回ってカン集めに精を出しているのだろう。少し待っていれば集めたカンを置きに戻ってくることだろう。

ともかく少し待ってみることにした。そう心を決めると、急に空腹感に襲われ、園内の出店で一つ500円也の焼きそばを買い求め、かろうじて空いていたベンチの端で食したのだった。桜の季節にふさわしい桜エビ焼きそばは、美味だった。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月24日

アユミギャラリーは猫びより

神楽坂のアユミギャラリーでは、現在「神楽坂写真塾 写真展」が開催されている(3月27日まで)。そのアユミギャラリーの中庭に猫が現れた、と然る方が教えてくれた。なんという僥倖、おかげさまでギャラリーの建物を背景に猫写真を撮ることができました。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月23日

昨日の雲は地震雲?

 
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撮影日時:2013年3月22日 17:08


昨日、上野公園で見た異常雲は、3月18日に横須賀でも観測されたそうだ。

[神奈川県横須賀で地震雲の目撃情報!阪神淡路と同じか?]
http://hukugyou-toraripi.seesaa.net/article/347659249.html
(2013年03月18日)

1995年(平成7年)1月17日(火) 早朝に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の8日前に、同じような雲が観測されたらしい。さらに東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)でも、数日前に同様の雲が観測されたらしい。

[あのとき、東北地方太平洋沖地震@巨大地震の前兆異常雲]
http://blog.livedoor.jp/vivit_2012/archives/4022003.html#more
( 2012年03月10日00:30)

こんな事実を見せつけられると、大地震の前触れとなる地震雲ではないかと思いたくもなる。このことがどれほどの信憑性があるかどうかは不明であるが、そう遠くない将来に地震が発生する確率は高いと言われているのだから、用心するに越したことはない。防災用品・非常食などのチェック、避難場所の確認なども再度しておくことにしよう。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月22日

不思議な雲

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上野公園で不思議な雲を目撃。
posted by 里実福太朗 at 18:51| 里ふくろうの日乗

桜は満開

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江戸川公園を流れる神田川沿いの桜並木は満開。
posted by 里実福太朗 at 12:27| 里ふくろうの日乗

2013年03月21日

佐原猫(3)

近くに奇妙な場所があった。建造物があるわけではなく、一見すると空き地のような感じがする。しかし子細に見ると、花が生けられていたり、卒塔婆様のものが建っていたり、その一帯の周辺を墓石のような四角い石が囲んでいたりして、何らかの用途で使われているのかもしれないとも思われて来る。

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無縁仏の墓地なのだろうか。しかし、無縁仏にせよ少々乱雑に過ぎる。折よく親子連れが通りかかった。子供はそこにいたネックに興味を持ったようで、腰をおろして動こうとしない。父親と思しき男性に、
「この場所のこと、ご存じですか。花が生けてあったり、卒塔婆が建っていたり、なんだか奇妙な場所ですが…」
「地元の人間ではないので分かりませんが、たしかに変ですね」

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路地の奥の家から、そこの主と思われる人が出てきてこちらの様子をうかがっている。話し声が聞こえて怪訝に思い、けだし確かめに出てきたのだろう。そういう時は、先手を打ってこちらから話しかけるに限る。
「そこは、何かに使われているんですか」
「そこはね、動物のお墓です」
と、不審顔ではあったが教えてくれた。

近隣で飼っているペットが死んだ時、この場所に弔ってあげるのだろう。そう思って再度子細に見直してみれば、卒塔婆の横にジョンと記された区域もあった。たしかにペット用の墓地であった。

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昔、吉祥寺の家で飼っていた猫が死んだ時は、庭の片隅に葬ってあげた。アパートやマンションに住んでいる家庭では、ペット用の公園墓地にでも埋葬するのだろうが、この地のように自分たちの居住地域内にペット用墓地を設けるという例はあまり聞いたことがない。

そのペット用墓地について、もっと詳しい話を聞いておきたかったが、その人はそそくさと路地の奥に戻って行ってしまった。親子連れも去ってしまった。ネックだけが、行かないでと懇願するような表情でその墓地に座っていた。

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もう少し一緒に過ごしていたいけれど…

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posted by 里実福太朗 at 01:30| 里ふくろうの日乗

2013年03月20日

半額タイムセール

ちょっとした用事があって近くのスーパーに行ったところ、衣料品売り場は半額タイムセールの真っ最中だった。そのあたりは黒山の人だかり、と言ってしまったら大袈裟となるが、でもそれに近い混雑ぶりだった。人の集まっている所へ興味が惹きつけられる質のようで、ついフラフラと足が向いてしまった。

売れ残り冬物の最終処分タイムセールで、
「もうすぐ終了時間になりますからお早めに」
と係の人が客の気持ちをあおり立てていた。人混みをかき分け、進んでいくとマフラーコーナーがあった。ここ二〜三年、地味な柄のものがほしいと思っていたのだが、なかなか手に入れることができなかった。

マフラーなどは、冬物処分セールが始まれば何割引きかで手に入るだろうと楽観視して、毎年、目星をつけたものがセール品になるのを虎視眈々と待っていた。ところが敵もさる者、こちらが目星をつけたマフラーは、いつまで経っても定価販売だった。そうこうしているうちに誰かに買われて無くなってしまうか、売れ残っていたとしても暖かくなるころには売り場から消えてしまうのだった。かような事情で、いまだにマフラーを首に巻くことは叶っていなかった。

なかなか気に入るものがなくて諦めかけた時、カシミヤ100%という表示のあるマフラーが目に入った。処分セールといえどもカシミヤ100%なのである、かなり値が張るだろうなと思いながら値札シールをみると1500円となっていた。半額セールだからその半分、750円になる。購入を即断したのはいうまでもない。係の人に半額シールを貼ってもらいレジに向かったのだった。

さて、750円で購入したカシミヤ100%のマフラーの定価はいくらだったのだろうか。値札シールは、何回か値段を変更してそのたびに新しいシールを上に貼っていったため、分厚くなっていた。一番上は1500円、そこから一枚一枚はがしていけば、一番下に最初の価格を示すシールが現れるはずだ。

我ながら暇つぶしの所行だとは思うが、一枚ずつ注意深くはがしてみた。
 ¥1500
 ¥2000
 ¥3000
 ¥3480
 ¥4980
最初の価格は4980円だった。4回値下げしても買い手は現れず、半額セールでやっと私の手に落ちたのだった。

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posted by 里実福太朗 at 23:31| 里ふくろうの日乗

2013年03月18日

佐原猫(1)

「佐原にも猫はたくさんいますよ。私の家でも猫を飼っています。」という話を聞いたのは、小野川沿いの歴史を感じさせるお店に入った時だった。土産の品を買い求めようとして店内に入った時、視線がすい寄せられていったのは、店の一角に設けられていた猫コーナーだった。手作りと思われる猫グッズが並べられていた。

冒頭の話を伺ったのは、店主と思しき女性からだった。
「猫が集まる場所はありますか」
と尋ねると、記念館の駐車場にいるかもしれないと教えてくれた。猫を撮るために佐原に来たのではなかったが、たまたま入ったお店に猫グッズを扱うコーナーがあり、女性店主が猫好きだったのだ。これも何かの縁なのだろう。

早速くだんの駐車場に行ってみたが、残念ながらネコの姿はなかった。ただ、女性店主が話していた通り佐原には猫が多く生息しているようで、その姿を見かけることが多かった。しかし警戒心が強く、こちらが近づこうとするとすぐ逃げ出すことが多かった、一匹のネコを除いて…

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posted by 里実福太朗 at 23:27| 里ふくろうの日乗

2013年03月17日

佐原訪問

写真塾と美術塾との合同合宿に参加して、佐原に行ってきた。去年は打越・江ノ島で行われたが、雨にたたられた二日間だった。その前の三浦海岸の合宿では、暴風雨に襲われて一夜を過ごした。合同合宿は天候に恵まれないことが多かったが、今回の佐原は穏やかな日和に恵まれ、江戸情緒が今でも残る小野川のほとりを気持ちよく散策することができた。

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あの東日本大震災では、佐原でも大きな被害を受けた。屋根瓦が壊れ、壁も崩れる憂き目に遭った歴史的建造物も少なくなかったそうだ。丸二年経った今でも、屋根にブルーシートがかけられたままの建物も残されていた。今回の合宿は、そういう復興途中の佐原を応援するために企画されたものでもあった。

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ちょうど「さわら雛めぐり」も開催されていて、旧家に代々伝えられてきた雛人形が、通りに面した店先や小野川の船着き場に飾られていた。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月13日

春の嵐

一日中、春の嵐が暴れまくった。ネコ公園でも、強い風が吹き抜けるたびに、土埃が舞い上がった。こんな日には、ネコたちもどこかに避難しているようで、姿を確認できたのは、アメちゃんだけだった。その後、お昼のエサやりの時間が近づくと何匹かが顔を見せたが、風が吹くたびに、緊張した面持ちでいつでも逃げられるようにと身構えていた。

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気象庁のホームページに掲載されているデータによると、東京の風速の最大値は、以下のようになっていた。

風速:27.4m/s
風向: 南南西
観測時分:13:05

上には上があるもので3月の過去の最大値は、同じく気象庁のデータによれば、2006年3月19日の33.4 m/s(北北西)となっていた。今日をはるかにしのぐその時の強風は北風、さぞかし身も凍える冷たさを味わったであろうと思われるが、まったく記憶に残っていない。

「里ふくろうの日乗」というタイトルにする前は、「ふくろうの足あと」と題して一年間ほど書いていた。3月19日の記事を確かめてみると、書くのをサボっていた。前々日の3月17日をみると、次のような記事が載っていた。

[春の嵐]  3月17日 (金)
ふくろうの傘立てが、昨夜の強風のため倒れてひびがはいってしまった。そのことを朝勤めに出る時に、夫人から聞いた。その傘立ては、円筒形の陶器の周囲にふくろうが描かれている。玄関のドアの手前に置いてあった。
昨夜は、この近辺でも強風の被害がいろいろあったようだ。

また、3月20日には以下の記述があった。

[桜は一分咲き] 3月20日(月)
勤務先に向かう途中で通る桜並木の下で、自転車をこぎながら梢を見上げる。つぼみの先端から、わずかに花の色が顔をのぞかせている。すこし顔を出して、あたりの様子を注意深くうかがっているという感じだ。一年に一度、自分の華やかな姿を見てもらうのだから、慎重にならざるを得ない。暖かい日が戻れば、いっきに開花しそうな気がする。

今日、袴腰広場のオオカンザクラは、ほぼ満開に近かった。

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posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月11日

オオカンザクラ

昨日の東京は、暖かいというより暑かった。最高気温は25度を超えて今年初めての夏日を記録した。観測史上最も早い夏日だったということだ。なのに今日は一転して冬に逆戻り、寒いのはイヤだけれど花粉症持ちにとってはありがたい。

上野公園不忍口の袴腰広場の桜(オオカンザクラ)は五分咲きほどで、一足早い華やかな雰囲気を周囲に漂わせていた。

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2013年03月10日

自由ネコとのお付き合いマナー

ネコ公園のネコサポータの中には、エサやりマナーの講習会を受講したことのある人が多い。以前その話をうかがって、これからも自由ネコたちとのお付き合いを続けていくからには、そういった講習会に参加して、多少なりとも飼い主のいないネコたちを支える活動への理解を深めておくことも必要であろう。

台東区は、飼い主のいないネコたちへの取り組みにおいて、当方が居住する市よりかなり積極的な活動をしている。その活動は、「動物愛護」だけでなく、飼い主のいない猫を適正に管理することで、住みやすい「まちづくり」を目指していこうとするものである。

ただこの活動は、まだ広報の行き届かない面もあって、活動に携わるネコサポーターが地域住民とのトラブルに巻き込まれることもあるそうだ。そのような事態を招くことのないように、以下のポイントを押さえて活動しつつ、地元住民の理解を得られるように進めて行く必要があるということだ。

[頭数管理]…野良猫の不妊去勢手術
[餌やりルール遵守]…エサの食べ残しの片づけ
[衛星管理]…糞の掃除
[遺棄犯罪防止]…捨て猫防止パトロール
[里親探し]…子猫の飼い主探し

また台東区では、「飼い主のいない猫の不妊去勢手術費助成事業」を来年度(平成25年度)も継続していくそうだ。

[助成条件]
○台東区民であること
○台東区内に生息する飼い主のいない猫であること

事業計画(予定)によれば、条件を満たせば以下の助成を受けられるらしい。
○不妊手術(メス):10000円/頭
○去勢手術(オス):5000円/頭
(個人・地域団体申請の双方に頭数制限あり)

なお詳細についての問い合わせ先は、「台東保健所 生活衛生課 環境衛生」である。

posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗

2013年03月08日

エリザベスカラーのワンちゃん

あのエリザベスカラーのワンちゃんとまた出会った。あいかわらずカラーを首に巻いていたが、シッポの包帯はとれていた。このワンちゃんは、自分で自分のシッポをかじってしまうので、エリザベスカラーを付けられていたのだった。

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飼い主さんは、もう疲れたから帰ろうよ、と言ってリードを引っ張るがなかなかいうことをきかない。こちらがカメラを構えれば、興味を示してますます帰ろうとしない。飼い主さんはかなり疲れている様子で、引きとどめるのは申し訳ないのでその場を立ち去ることにした。ワンちゃんは名残惜しそうに、いつまでもこちらを見続けていた。

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2013年03月05日

キジバトの初鳴き

夢うつつのまどろみの中で、キジバトの「ホウホウ」と鳴く声を聞いた。今年に入ってから初めて聞いた鳴き声だった。あるいは気がつかなかっただけで、すでに鳴いたことがあったのかもしれないが、耳にしたのは今朝が初めてだった。

おりもおり、今日は啓蟄だった。地中の虫がやっと長い眠りから覚めて動き出すと言われている日に合わせて、キジバトも鳴き始めたのだろうか。虫たちはまだ寝ぼけまなこをこすっているかもしれないのに、鳥たちは早くも求愛の準備を始めたのだろうか。

去年は、ヒヨドリとキジバトが庭木に巣をかけて卵を産み、ヒナが無事かえって巣立っていった。その時の成功体験を忘れずに、今年も同じ木に巣を作るかもしれない。そうそう、そういうこともあるかもしれないと思って、去年の巣はそのまま残してあったのだ。年末に植木屋さんが来た折りに事情を話して、その木の手入れをする時は巣を壊さないように、と夫人が頼んでおいてくれたのだった。

雪が降ったり、強風が幾たびも吹いたりで、朽ち果ててしまったか吹き飛ばされてしまったかもしれない。庭に出て巣がかけられていた枝を確かめてみたところ、かなり隙間ができて去年の形状とは異なっていたが、あることはあった。かろうじて残っていたその巣を利用すれば、少しは巣作りの労力を省くことができるかもしれない…鳥がどう考えるかは分からないが…さて今年はどうなることだろう。

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2013年03月03日

城塞都市バレッタ

ヴァレッタは、マルタ島東部シベラス半島にあるマルタ共和国の首都である。シベラス半島は北東に細長く突き出た半島で、その南東の対岸には三つの小さな半島が北西に突き出ている。一番西側の半島にある町がセングレア、その東隣の半島にあるのがヴィットリオーザ、それらの南側にあるのがコスピークワ、以上の三つの町をまとめてスリーシティーズと呼ぶ。聖ヨハネ騎士団が最初に築いた町々である。

グーグルの航空写真で見ると、その地勢は一目瞭然である。


▼バレッタのアッパーガラッカガーデン展望デッキから望むグランドハーバーと対岸のスリーシティーズ
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地中海の真ん中に位置するマルタは、交通の要所としての重要性から、さまざまな国に侵略され支配されてきた。16世紀に入り、聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)が領有することなった後も、オスマン帝国からの攻撃を受け、騎士団はヴァレットなる人物を団長に据え、4ヶ月に及ぶ戦闘の末撃退する。バレッタという首都名は、彼の名前に由来する。

この時の経験を元に、さらに強固な難攻不落の都市として計画されたのがバレッタなのである。半島の周囲は急峻な崖で囲まれ、天然の要塞を成している。さらにその上端は分厚い防塁が取り囲み、敵の侵入を拒んでいる。城塞都市と呼ばれるゆえんである。

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城壁の内側に設けられた急な石段を登っていくと、バレッタ中心部の平坦な街並みが迎えてくれる。その中心街に、先ほどの騎士団長の館や聖ヨハネ准司教座聖堂などの歴史的建造物が残されている。

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▼騎士団長の館
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▼聖ヨハネ准司教座聖堂
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バレッタは、ホテルのあるセントジュリアンズから見れば東南の方角にある。街の外れの高台からその方角を眺めると、はるか遠くにあの食品スーパー「アルカディア」が入っている高層ビル「ポルトマッソタワー」が見えた。

▼バレッタから見る「ポルトマッソタワー」
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▼海上から見るバレッタ
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posted by 里実福太朗 at 23:50| ★マルタ紀行

2013年03月02日

春一番が運ぶもの

いよいよ3月、やっと3月、もう3月という具合に、人によってさまざまな3月の迎え方があるのだろう。春になればきっといいことがあるに違いない、と忍従の日々を過ごしていた人もきっといることだろう。

自分自身はどうなのか、インフルエンザにかかってウンウン唸っていたのが遙か昔のことのような気がしたり、寒い日が続いて早く暖かくならないかと焦がれていた身には、やれやれやっと3月になったと安堵の気持ちがおとづれたりする。

昨日、3月最初の日に強い南風が吹いた。春の到来を告げる風として、「春一番」と言い習わされているが、古来、船乗りや漁師たちが使っていた呼び方が広く使われるようになったらしい。今日も強い風が吹いた。ならば「春二番」と呼びたくなるところだが、吹いたのは冬を呼び戻す北風だったから、そう呼ぶわけにはいかない。

 野に山に春一番が運ぶもの(小川みゆき)

春一番が運んで来るものが、春の好ましいものであればうれしいのだが、ちかごろはお断りしたくなるようなものまでも運んで来てくるからいやになってしまう。中国からPM2.5と呼ばれる人体に害のある微細な粉塵、関東南部からはあの忌まわしい花粉、そして航空機騒音も南風と共にやって来る。

先日のこと、ネコ公園からの帰途の車内で、目にすこしかゆみを感じたことがあった。今年もいよいよ花粉症が始まったのかと思って暗い気分になったが、その後外出を控えていたら、そのかゆみは消えてしまった。ところが、今日また目にかゆみを感じたのだった。

近くのホームセンターに買い物に行って、帰ってきた当座は大丈夫だったのだが、夜になってかゆみに襲われた。いよいよ今年も、本格的な花粉症の季節が始まったのかもしれない。

 春一番花粉症をもたらせり


posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗