2008年08月27日

セミのセカンドステージ

昨日ツクツクホウシが鳴かないということを書いたが、今朝鳴き声が聞こえた。9時15分頃、4回続けて鳴いた。少し遅れたが、これからツクツクホウシが無く時期となるのだろう。

セミの一生の中で、幼虫が地中で過ごす期間は長い。一生の大部分を地中で過ごし、一生の最後に地上に出て来て、その後短い命を終えてしまう。確かにセミがセカンドステージを過ごす地上は、すぐ死が待ち受けている場所なのである。

しかし人間に比べれば、セミのセカンドステージは、非常に恵まれたものであるとも言える。地中から出てきたセミは、今までとはまったく異なる光に満ちた世界に身を置くことになる。さらに空を自由に飛び回ることさえもできる。人間のセカンドステージには、これほどの劇的な変化は起こらない。せいぜい海外旅行にでも出かけて、異国の風物に接する機会を持つことぐらいである。

 一生の最後に、まったく違う世界で生きることのできるセミは、人間よりはるかに豊かな生涯を送れるのだ。もうセミのことを、命の短いあわれな生き物とする必要などないのである。セミに及ぶことなどできないが、わずかでもセミのセカンドステージにならって生きてみたいという気もする。
posted by 里実福太朗 at 00:00| 里ふくろうの日乗