2013年07月01日

あいちゃんとの再会

近ごろ日本酒を口にすることはあまりないのに、「〆張り鶴」を散歩のお土産にしようと思いついたのは、昨日のことが心に残っていたからに違いない。

かつて勤務していた職場で共に働いていたK先生は、退職後千葉を離れ、村上に移り住んだ。そう決断したのは、新潟が酒処であるということ、特に村上には「〆張り鶴」という銘酒の酒蔵があるということが、その理由の一つにあるのではないかと怪しんでいた。もちろん独断と偏見の域は出ないが、今回再訪して夕食をご馳走になったおり、〆張り鶴の冷酒を満足げに飲む姿を目の当たりにして、その当て推量がまんざら外れていなかったのではないかと思ったのだった。

K先生は、正座しながら「〆張り鶴」を飲み続ける。
「一合が適量なんです」
と言いつつも、300ml入りの瓶の残りの量はどんどん減り続けた。
「お酒はお米からできているから、飲む時はご飯を食べません」
などと言いながら杯を重ね、ついに一瓶を空けてしまった。

当方は車の運転があるので、アルコールゼロのビールを飲んでいた。だからといって隣で杯を重ねるK先生を羨望の眼差しで見ていたということはない。ただ正座して泰然と「〆張り鶴」を飲み続けるK先生の姿に、感銘に近い気持ちを抱いていたと言った方がいいだろう。そんなことがあったから、酒屋さんの前を通った時、その時のK先生の姿が思い浮かんだのも当然なことなのである。

さてK先生のお宅では、現在、猫二匹・犬一頭を飼っている。以前はニワトリも飼っていて、産みたての卵が手に入る利点もあったが、さすがに今は室内飼いのニワトリはいなかった。

猫のあいちゃんは、齢十数年を重ねた今も変わることなく穏やかな日常を送っていた。五年前の訪問の時、哲学者然とした風貌と静かに庭に眺め入る姿に心ひかれたのだが、今でもその所作はいささかも揺らぐことなく、ゆったりと部屋の中を歩いて縁側に出て、そこに座って瞑想を始めるのだった。

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こちらはむむちゃん。6月6日にK先生宅に来たことからそう名付けられたと聞く。

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posted by 里実福太朗 at 23:55| 里ふくろうの日乗