2013年08月10日

ネコ公園はセミしぐれ

今夏最も暑い日という昨日の予報の通り、都心では最高気温が37.4度を記録した。ネコ公園の猫たちは、今日も少しでも涼しい場所を求め、ダラリと身を横たえて過ごすよりしかたがなかっただろう。

この猛暑を喜んでいるのはゴーヤーだけではなかった。二・三日前、熱気に包まれたネコ公園を訪れた時、暑さを力にしてひときわ大きな声で鳴き続けていたのはセミだった。

陽射しを避けて大樹の陰のベンチで休んでいる時、ふと地面に目を落とすと、そこにはたくさんの小さな穴が口を開けていた。セミの穴である。薄明の頃には、その穴から幼虫たちがぞろぞろと抜け出して、木に登って脱皮する姿がそこかしこに見られることだろう。

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蒸し暑さのせいなのか、それともチクチクと背中に感じる痛みのせいなのか、たぶんその両方のせいなのだろう、テントの中の自由人は、まだ夜の明けきらないうちに目が覚めてしまった。背中の痛みの原因は何なのか。それを確かめようとして、恐る恐る手を背中にまわしてみた。

指先に触れたのは、少し大きな昆虫のようなものだった。毒を持つ虫だと面倒なことになる、慌ててシャツを脱いで薄明かりの中でその正体を見極めてみれば、意外にもセミの幼虫だった。
(オレの背中で脱皮しようとするなんて、間違うのにも程がある)
とつぶやきながら、シャツから引きはがして近くの木にとまらせてあげたのだった。

以上のことは、自由人から聞いた本当の話である。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗