午前中はどんよりとした雲に覆われ、強い風が吹き荒れていた。しかし午後になると、厚い雲の切れ間から青空が顔を出しはじめ、強い陽射しが照りつけてきた。お天気キャスターが気温が非常に高くなると注意を呼びかけていたが、いつもの大騒ぎではないか思ってあまり気にしていなかったが、今回は的中した。
暑い暑いとため息をついていたら、気象庁から「関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる」と発表された。突然のことだった。そんなことは聞いていなかった。暑さに対する心身の構えができていないうちに不意打ちをくらってしまったのだ。
関東甲信梅雨明け、過去4番目に早い
tenki.jp 〔日直予報士〕2013年7月6日 11時10分
平年より15日も早い梅雨明けなのだそうだ。今年は桜も例年より早く咲き始め、季節がいつもより2週間ほど早く変化していたから、梅雨明けもきっと早いだろうと予想しておけば良かった、今となってはもう遅いが…。
庭のゴーヤーは熱い陽射しを受けて、暑い暑いと嘆く人間とは裏腹に、ますます元気になっていくことだろう。
2013年07月06日
関東甲信地方は梅雨明け(したとみられる)
posted by 里実福太朗 at 16:29| 里ふくろうの日乗
2013年07月05日
ジョイフル本田の格安「JOY宅配便」
つい最近知ったことだが、時々利用するジョイフル本田では宅配便サービスを行っているらしいのだ。店内に貼られていたポスターを夫人が見て、教えてくれた。500円で送ることができるというのだ。ある宅配サービスでは、一番小さなサイズの最低料金が740円ということだから、かなりお得な料金設定である。
ただ今回は、相手側の不在の時間を避けて時間指定で送りたいと思っていた。そういったサービスがあるのだろうか。そこでそれを電話で確かめてみた。以下、その点以外にも分かったことをまとめておく。
○地域によっては、配達の時間帯を指定できる。
○相手側が不在の場合は、不在票を郵便受けに入れておくので、再送依頼の連絡ができる。
○野菜・果物などの「生もの」は配達できない。
○タテ・ヨコ・高さの合計が160p以内または25s以下のものに限る。
ただ今回は、相手側の不在の時間を避けて時間指定で送りたいと思っていた。そういったサービスがあるのだろうか。そこでそれを電話で確かめてみた。以下、その点以外にも分かったことをまとめておく。
○地域によっては、配達の時間帯を指定できる。
○相手側が不在の場合は、不在票を郵便受けに入れておくので、再送依頼の連絡ができる。
○野菜・果物などの「生もの」は配達できない。
○タテ・ヨコ・高さの合計が160p以内または25s以下のものに限る。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年07月04日
「リリー」はじめまして
今回お世話になった村上の家には、「リリー」という名の猫がいる。家猫に接するのはほんとうに久しぶりのことで、いつも行くネコ公園では、ホームレス猫ちゃんたちに愛憐の情をもって接しているけれど、住む家が決まっていて何の心配もなく暮らしている猫も、それはそれで猫としてのおもしろみに欠けることはない。
その猫は「リリー」という名の通り、日本人離れした…いや日本猫離れした体型と風貌を持ち合わせている。性格までも、自己主張の強い外国娘に似ているような気がする……外国のお嬢さんのことをよく知っているわけではなく、ただ単に想像で言っているのだが…。
「リリー」と呼べば、そのクシャクシャッとした顔には似合わず、妙に乙女チックでかわいげな鳴き声で応えてくれる。その鳴き声につられて、つい手を伸ばして撫でてしまうと、「ニャッ!」と一喝されてガンまで飛ばされてしまう。そしてフンとつぶやきながら…思い過ごしかもしれないが、立派なシッポをユサユサと揺らしながら悠然と去って行く。乙女の甘い鳴き声には注意が必要なのである。
「リリー」は、自分の毛並みの美しさを自ら認めているに違いない。また彼女の威厳の源であるシッポも、猫並はずれて美しいものであると心の中で自慢しているに違いない。彼女がシッポを振り振り部屋の中を闊歩しているのを見ると、それが間違いでないことのように思われてくる。
こんなことを書くと、かなり性格の悪い猫のような印象を与えてしまうかもしれない。だけど、時にはこんな姿も見せてくれる。これでは女王様の威厳も台無しだが、どんなにうわべを飾って気取っていても、「リリー」も猫なんだということにあらためて気づいて、チョットお近づきになれたような気がするのだった。
その猫は「リリー」という名の通り、日本人離れした…いや日本猫離れした体型と風貌を持ち合わせている。性格までも、自己主張の強い外国娘に似ているような気がする……外国のお嬢さんのことをよく知っているわけではなく、ただ単に想像で言っているのだが…。
「リリー」と呼べば、そのクシャクシャッとした顔には似合わず、妙に乙女チックでかわいげな鳴き声で応えてくれる。その鳴き声につられて、つい手を伸ばして撫でてしまうと、「ニャッ!」と一喝されてガンまで飛ばされてしまう。そしてフンとつぶやきながら…思い過ごしかもしれないが、立派なシッポをユサユサと揺らしながら悠然と去って行く。乙女の甘い鳴き声には注意が必要なのである。
「リリー」は、自分の毛並みの美しさを自ら認めているに違いない。また彼女の威厳の源であるシッポも、猫並はずれて美しいものであると心の中で自慢しているに違いない。彼女がシッポを振り振り部屋の中を闊歩しているのを見ると、それが間違いでないことのように思われてくる。
こんなことを書くと、かなり性格の悪い猫のような印象を与えてしまうかもしれない。だけど、時にはこんな姿も見せてくれる。これでは女王様の威厳も台無しだが、どんなにうわべを飾って気取っていても、「リリー」も猫なんだということにあらためて気づいて、チョットお近づきになれたような気がするのだった。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年07月02日
ヘブンアーティストTOMAさん
ネコ公園では、ヘブンアーティストと呼ばれ人が来てさまざまなパフォーマンスを見せてくれることがある。彼らは東京都が実施している審査会に合格してライセンスを取得しているので、あるレベル以上のフォーマンスを見せてくれる。
「東京都の文化政策」というウェブページでは、その目的を以下のように説明している。
『「ヘブンアーティスト事業」は東京都が実施する審査会に合格したアーティストに公共施設や民間施設などを活動場所として開放し、都民が気軽に芸術文化に触れる機会を提供していくことを目的としています』
(http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/heavenartist/)
最近では、TOMAことサックス奏者の苫米地義久さんが心地よい音楽を演奏してくれた。彼のウェブページを見ると幅広く活躍していて、ネコ公園近辺でも以前から演奏活動をしていたようだが、今回初めてその演奏を耳にすることができた。
〔CD「愛しき星」より 〜南風〜〕
〔苫米地義久(サックス、作曲)さんのホームページ〕
http://www011.upp.so-net.ne.jp/toma/
〔苫米地義久 ライブ案内〕2013年6月〜
http://d.hatena.ne.jp/ytoma+live/?of=0
サックスの響きを聴いていたネコサポーターの女性が、
「カフェにでもいるようね」
と言っていた通り、おいしいコーヒでもあればほんとうにそういう気分になるに違いない。それが叶わないなら、せめて缶コーヒでも飲んでそういう気分にひたることにしよう。
ネコ公園でTOMAさんの生演奏を聴いてからというもの、彼のCDを買い求め毎日のように聴いている。写真の現像をする時、写真集をながめたり本を読んだりする時、彼の穏やかな曲がバックグランドミュージックとして流れると、ゆったりと静かな気持ちで時を過ごすことができる。
「東京都の文化政策」というウェブページでは、その目的を以下のように説明している。
『「ヘブンアーティスト事業」は東京都が実施する審査会に合格したアーティストに公共施設や民間施設などを活動場所として開放し、都民が気軽に芸術文化に触れる機会を提供していくことを目的としています』
(http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/heavenartist/)
最近では、TOMAことサックス奏者の苫米地義久さんが心地よい音楽を演奏してくれた。彼のウェブページを見ると幅広く活躍していて、ネコ公園近辺でも以前から演奏活動をしていたようだが、今回初めてその演奏を耳にすることができた。
〔CD「愛しき星」より 〜南風〜〕
〔苫米地義久(サックス、作曲)さんのホームページ〕
http://www011.upp.so-net.ne.jp/toma/
〔苫米地義久 ライブ案内〕2013年6月〜
http://d.hatena.ne.jp/ytoma+live/?of=0
サックスの響きを聴いていたネコサポーターの女性が、
「カフェにでもいるようね」
と言っていた通り、おいしいコーヒでもあればほんとうにそういう気分になるに違いない。それが叶わないなら、せめて缶コーヒでも飲んでそういう気分にひたることにしよう。
ネコ公園でTOMAさんの生演奏を聴いてからというもの、彼のCDを買い求め毎日のように聴いている。写真の現像をする時、写真集をながめたり本を読んだりする時、彼の穏やかな曲がバックグランドミュージックとして流れると、ゆったりと静かな気持ちで時を過ごすことができる。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年07月01日
あいちゃんとの再会
近ごろ日本酒を口にすることはあまりないのに、「〆張り鶴」を散歩のお土産にしようと思いついたのは、昨日のことが心に残っていたからに違いない。
かつて勤務していた職場で共に働いていたK先生は、退職後千葉を離れ、村上に移り住んだ。そう決断したのは、新潟が酒処であるということ、特に村上には「〆張り鶴」という銘酒の酒蔵があるということが、その理由の一つにあるのではないかと怪しんでいた。もちろん独断と偏見の域は出ないが、今回再訪して夕食をご馳走になったおり、〆張り鶴の冷酒を満足げに飲む姿を目の当たりにして、その当て推量がまんざら外れていなかったのではないかと思ったのだった。
K先生は、正座しながら「〆張り鶴」を飲み続ける。
「一合が適量なんです」
と言いつつも、300ml入りの瓶の残りの量はどんどん減り続けた。
「お酒はお米からできているから、飲む時はご飯を食べません」
などと言いながら杯を重ね、ついに一瓶を空けてしまった。
当方は車の運転があるので、アルコールゼロのビールを飲んでいた。だからといって隣で杯を重ねるK先生を羨望の眼差しで見ていたということはない。ただ正座して泰然と「〆張り鶴」を飲み続けるK先生の姿に、感銘に近い気持ちを抱いていたと言った方がいいだろう。そんなことがあったから、酒屋さんの前を通った時、その時のK先生の姿が思い浮かんだのも当然なことなのである。
さてK先生のお宅では、現在、猫二匹・犬一頭を飼っている。以前はニワトリも飼っていて、産みたての卵が手に入る利点もあったが、さすがに今は室内飼いのニワトリはいなかった。
猫のあいちゃんは、齢十数年を重ねた今も変わることなく穏やかな日常を送っていた。五年前の訪問の時、哲学者然とした風貌と静かに庭に眺め入る姿に心ひかれたのだが、今でもその所作はいささかも揺らぐことなく、ゆったりと部屋の中を歩いて縁側に出て、そこに座って瞑想を始めるのだった。
こちらはむむちゃん。6月6日にK先生宅に来たことからそう名付けられたと聞く。
かつて勤務していた職場で共に働いていたK先生は、退職後千葉を離れ、村上に移り住んだ。そう決断したのは、新潟が酒処であるということ、特に村上には「〆張り鶴」という銘酒の酒蔵があるということが、その理由の一つにあるのではないかと怪しんでいた。もちろん独断と偏見の域は出ないが、今回再訪して夕食をご馳走になったおり、〆張り鶴の冷酒を満足げに飲む姿を目の当たりにして、その当て推量がまんざら外れていなかったのではないかと思ったのだった。
K先生は、正座しながら「〆張り鶴」を飲み続ける。
「一合が適量なんです」
と言いつつも、300ml入りの瓶の残りの量はどんどん減り続けた。
「お酒はお米からできているから、飲む時はご飯を食べません」
などと言いながら杯を重ね、ついに一瓶を空けてしまった。
当方は車の運転があるので、アルコールゼロのビールを飲んでいた。だからといって隣で杯を重ねるK先生を羨望の眼差しで見ていたということはない。ただ正座して泰然と「〆張り鶴」を飲み続けるK先生の姿に、感銘に近い気持ちを抱いていたと言った方がいいだろう。そんなことがあったから、酒屋さんの前を通った時、その時のK先生の姿が思い浮かんだのも当然なことなのである。
さてK先生のお宅では、現在、猫二匹・犬一頭を飼っている。以前はニワトリも飼っていて、産みたての卵が手に入る利点もあったが、さすがに今は室内飼いのニワトリはいなかった。
猫のあいちゃんは、齢十数年を重ねた今も変わることなく穏やかな日常を送っていた。五年前の訪問の時、哲学者然とした風貌と静かに庭に眺め入る姿に心ひかれたのだが、今でもその所作はいささかも揺らぐことなく、ゆったりと部屋の中を歩いて縁側に出て、そこに座って瞑想を始めるのだった。
こちらはむむちゃん。6月6日にK先生宅に来たことからそう名付けられたと聞く。
posted by 里実福太朗 at 23:55| 里ふくろうの日乗
豊作の予感
豊作の予感
ゴーヤーが、あれよあれよという間にどんどん成長して、毎日たくさんの花が咲き、実もかなりついてきた。近ごろは雄花も雌花もそれぞれがかなりの数咲くので、受粉できるかどうかということなど、もう心配する必要はなくなった。
一番大きな実は、12pほどに達している。
ミカンもたくさん実をつけている。例年花はたくさん咲くけれど、最終的に実がかろうじて一つという残念な結果に終わっていた。今年は現在の時点で、まだ20個ほどの実がしっかりと枝にしがみついている。このまま大きくなってくれればありがたいのだが…
ミニトマトもビッシリと実をつけている。すでにいくつかは収穫されて食卓に並んだ。
ゴーヤーが、あれよあれよという間にどんどん成長して、毎日たくさんの花が咲き、実もかなりついてきた。近ごろは雄花も雌花もそれぞれがかなりの数咲くので、受粉できるかどうかということなど、もう心配する必要はなくなった。
一番大きな実は、12pほどに達している。
ミカンもたくさん実をつけている。例年花はたくさん咲くけれど、最終的に実がかろうじて一つという残念な結果に終わっていた。今年は現在の時点で、まだ20個ほどの実がしっかりと枝にしがみついている。このまま大きくなってくれればありがたいのだが…
ミニトマトもビッシリと実をつけている。すでにいくつかは収穫されて食卓に並んだ。
posted by 里実福太朗 at 16:39| 里ふくろうの日乗
2013年06月30日
村上ねこ散歩(2)
駅前から東に延びる大通りをお城山方面に向かう。
二之町・三之町のあたりまで足をのばしたいところだが、残念ながら時間的な余裕がない。日没前には戻らなければならないから残された時間はせいぜい40分ほど、適当なカドをおれて引き返さなければならない。
村上はお茶栽培の適地としては北限に位置し、「村上茶」は北限の茶として知られている。
朝日岳に源を発する三面川は、村上で日本海に注ぐ。その三面川を遡上する鮭が、古くから村上に食の恩恵をもたらしてくれた。その代表格が塩引き鮭で、民家の軒下につるされた鮭が村上らしさを演出してくれている。
そろそろ歩をお世話になっている家の方へと移さなければならない時間になってきたが、ここに至るまでに出会った猫は怪傑ゾロ猫だけ、このまま帰るのではなんとも残念な結果となってしまう。しかしその思いが天に通じたのか、ふとのぞき込んだ路地の奥にネコの姿があったのだ。
どうもノラちゃんらしいので、警戒心を抱かれないようにゆっくり注意深く距離を詰めていった。幸いたいそうおおらかな猫のようで、警戒心を抱くどころか逆に親愛の情を示して、いろいろなポーズをつけてくれた。
最後の最後になって二匹目の猫との出会いがあって、これで心置きなく戻ることができるというものだ。戻る途次、酒屋に立ち寄り村上の銘酒〆張鶴の「吟醸生貯蔵酒」を買い求め散歩の土産の品としたのだった。なお、このお酒は5月から7月の期間だけ販売される限定酒である。
〔宮尾酒造〕
http://shimeharitsurusake.blog59.fc2.com/
二之町・三之町のあたりまで足をのばしたいところだが、残念ながら時間的な余裕がない。日没前には戻らなければならないから残された時間はせいぜい40分ほど、適当なカドをおれて引き返さなければならない。
村上はお茶栽培の適地としては北限に位置し、「村上茶」は北限の茶として知られている。
朝日岳に源を発する三面川は、村上で日本海に注ぐ。その三面川を遡上する鮭が、古くから村上に食の恩恵をもたらしてくれた。その代表格が塩引き鮭で、民家の軒下につるされた鮭が村上らしさを演出してくれている。
そろそろ歩をお世話になっている家の方へと移さなければならない時間になってきたが、ここに至るまでに出会った猫は怪傑ゾロ猫だけ、このまま帰るのではなんとも残念な結果となってしまう。しかしその思いが天に通じたのか、ふとのぞき込んだ路地の奥にネコの姿があったのだ。
どうもノラちゃんらしいので、警戒心を抱かれないようにゆっくり注意深く距離を詰めていった。幸いたいそうおおらかな猫のようで、警戒心を抱くどころか逆に親愛の情を示して、いろいろなポーズをつけてくれた。
最後の最後になって二匹目の猫との出会いがあって、これで心置きなく戻ることができるというものだ。戻る途次、酒屋に立ち寄り村上の銘酒〆張鶴の「吟醸生貯蔵酒」を買い求め散歩の土産の品としたのだった。なお、このお酒は5月から7月の期間だけ販売される限定酒である。
〔宮尾酒造〕
http://shimeharitsurusake.blog59.fc2.com/
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年06月29日
村上ねこ散歩(1)
村上はいい街だっせ
歩いて回ってくれっしゃ
歩いて回ってくれっしゃ
村上に着いてから二日目の夕方、夕食までの時間を利用して村上の猫との出会いを求めて町に出てみた。散歩の出発点はお世話になっている方の家だが、便宜的に村上駅から歩き始めたことにしておく。さて、小和田家ゆかりの地でもある城下町村上で、何匹の猫と遭遇することができるだろうか。
村上駅から歩き始めてほんの二・三分、喫茶店の前で猫発見、これはさい先がいい。飼い主はそのカフェの店主のようだった。店内には、光り輝く立派な招き猫の置物が見える。
店内からユル・ブリンナーを思い起こさせる禿頭のチョット怖そうなオニーサンが出てきたものだから、猫と一緒に当方もチョット身構えたところ、そのオニ−サンはケータイを取り出して私と並んで写真を撮り始めた。風体に似合わずネコ好きのようなので、
「怪傑ゾロのような顔をしていますね」
とつい声を掛けてしまった。しかし返事はなく、何枚かの写真を撮ってから無言で去って行った。しばらく行ったところで立ち止まり、ケータイの画面をのぞき込んでいた。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年06月28日
アオバズクは抱卵中
アオバズクのヒナが巣立っていくのは、親が抱卵を始めてから50日前後だと聞く。城址公園のアオバズクが抱卵を開始した時期は定かではないが、去年の巣立ちの日を思い起こせば、まだ一生懸命卵を温めていると思われる。そうは思うものの、やはりアオバズクのことが気になって、久しぶりで城址公園を訪ねた。
こちらのそんな気持ちをよそにして、アオバズクはいつもの枝のいつもの位置に、いつもの姿でとまっていた。一目見てずいぶんほっそりした感じだと思ったが、見る角度によるものだった。場所を変えてみたところ、特徴のあるふっくらとした羽毛に包まれた変わらない姿がそこにあった。
写真を撮っていると、通りがかりのオジサンが声を掛けてきた。聞くところによると、用事があって城址公園に来ることがあるそうで、その都度アオバズクの様子を確かめていくという。いつごろ巣立ちの日を迎えるのだろうかと聞かれたから、去年の例を教えてあげた。しばらく立ち話をしてから去って行った。
アオバズクは依然として同じ姿勢を保って枝にとまっていた。少しは動いてくれないものかと、「ほーほー」と鳴き声をまねてみた。その鳴き声に反応したのは、意外にもアオバズクではなく先ほどのオジサンだった。立ち去る歩みを止めて、こちらの方に振り向き、
「いま鳴きましたね」
と言うではないか。アオバズクの鳴き声を聞いたと思いこんでいるのだから、それをぶち壊してしまうのも忍びなく、
「ええ、聞こえましたね」
と応えてしまったのだった。
こちらのそんな気持ちをよそにして、アオバズクはいつもの枝のいつもの位置に、いつもの姿でとまっていた。一目見てずいぶんほっそりした感じだと思ったが、見る角度によるものだった。場所を変えてみたところ、特徴のあるふっくらとした羽毛に包まれた変わらない姿がそこにあった。
写真を撮っていると、通りがかりのオジサンが声を掛けてきた。聞くところによると、用事があって城址公園に来ることがあるそうで、その都度アオバズクの様子を確かめていくという。いつごろ巣立ちの日を迎えるのだろうかと聞かれたから、去年の例を教えてあげた。しばらく立ち話をしてから去って行った。
アオバズクは依然として同じ姿勢を保って枝にとまっていた。少しは動いてくれないものかと、「ほーほー」と鳴き声をまねてみた。その鳴き声に反応したのは、意外にもアオバズクではなく先ほどのオジサンだった。立ち去る歩みを止めて、こちらの方に振り向き、
「いま鳴きましたね」
と言うではないか。アオバズクの鳴き声を聞いたと思いこんでいるのだから、それをぶち壊してしまうのも忍びなく、
「ええ、聞こえましたね」
と応えてしまったのだった。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗
2013年06月26日
N BOXで新潟へ
新潟へ行くのは、五年ぶりのことだった。漠然とそんなに長い期間訪れていないことはないだろうと思っていたが、前回行った時にお目にかかったある人が、五年前のことだったと覚えていたのだ。ちょうどその日が、その一家の引っ越し当日だったことが記憶を鮮明に残していたのだろう。
五年前はステップワゴンに12時間ほど乗って、やっと村上にたどり着いたと記憶している。12時間かければ、成田から飛行機に乗ってパリのドゴール空港に着いてしまう。今より五歳若かったとはいえ、やはりかなりきつかった。
今回の車は昨年乗り換えた軽自動車のN BOX、近年は高速を利用して長距離ドライブをすることも減り、乗り換えた新車で高速を走ることも数えるほどしかなかった。片道450qほどの道のりを一気に走り通すことは、さすがにためらわれ、行きは湯沢で一泊、帰りは長岡で一泊したのだった。
出発時の距離メーターは5000q程度、帰宅時は約5950qになっていた。走行距離は950qを超え、久しぶりの長距離ドライブであった。
軽自動車でこれほどの距離を走ることは初めてのこと、特に山間部での走行には不安がないわけではなかった。ギアがドライブとロウだけなので、上り坂での力不足による速度低下、逆に下り坂でのスピードの出すぎなどが心配の種だった。しかし、それらの点はまったく問題なかった。上り坂ではうなり声をあげながらも懸命に駆け上ってくれたし、下り坂ではコンピュータ制御によりエンジンブレーキがかかって速度超過に陥ることもなかった。今時の軽自動車は、ほんとうによく走ってくれる。
五年前はステップワゴンに12時間ほど乗って、やっと村上にたどり着いたと記憶している。12時間かければ、成田から飛行機に乗ってパリのドゴール空港に着いてしまう。今より五歳若かったとはいえ、やはりかなりきつかった。
今回の車は昨年乗り換えた軽自動車のN BOX、近年は高速を利用して長距離ドライブをすることも減り、乗り換えた新車で高速を走ることも数えるほどしかなかった。片道450qほどの道のりを一気に走り通すことは、さすがにためらわれ、行きは湯沢で一泊、帰りは長岡で一泊したのだった。
出発時の距離メーターは5000q程度、帰宅時は約5950qになっていた。走行距離は950qを超え、久しぶりの長距離ドライブであった。
軽自動車でこれほどの距離を走ることは初めてのこと、特に山間部での走行には不安がないわけではなかった。ギアがドライブとロウだけなので、上り坂での力不足による速度低下、逆に下り坂でのスピードの出すぎなどが心配の種だった。しかし、それらの点はまったく問題なかった。上り坂ではうなり声をあげながらも懸命に駆け上ってくれたし、下り坂ではコンピュータ制御によりエンジンブレーキがかかって速度超過に陥ることもなかった。今時の軽自動車は、ほんとうによく走ってくれる。
posted by 里実福太朗 at 23:50| 里ふくろうの日乗